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TSUKUWEAR
素材・加工公開 約6分で読めます

Tシャツの抗菌防臭と消臭の違い|表示の確かめ方

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

抗菌防臭は「菌が増えるのを抑えて、においを出にくくする」加工です。 消臭は「出てしまったにおいの成分を減らす」加工です。働きかける相手が、菌とにおいの成分で違います。

汗のにおいが気になるスタッフTなら、抗菌防臭が候補です。タバコや料理のように外から付くにおいなら、消臭の表示で「どのにおいを試したか」を見ます。

スタッフTやユニフォームを選ぶ担当者に向けて、表示を見たときに確かめることと、発注先に聞くことをまとめます。

抗菌防臭と消臭は何が違う?

違いは、何に働きかけるかです。繊維製品の機能を試験する、ある試験機関の案内では次のように説明しています。

  • 抗菌防臭:「汗や汚れに由来する臭いの発生を抑えることを目的とした加工」
  • 消臭:「分解・吸着などの機能をもつ物質を繊維に練りこむ、または加工剤を繊維・生地に付与する加工」

つまり抗菌防臭は、においのもとになる菌を増えにくくします。消臭は、におうものを生地が吸ったり分解したりして減らします。

比べる点 抗菌防臭 消臭
働きかける相手 生地の上の菌 においの成分
ねらい においを出にくくする 出たにおいを減らす
試験で見るもの 菌の数 においの減り方

「防臭」と「消臭」は字が似ていますが、同じ意味ではありません。防臭と書いてあっても、外から付いたタバコのにおいを減らすとは限りません。

「制菌」はどう違う?

制菌加工は、抗菌防臭より多くの種類の菌を相手にする加工です。同じ試験機関の説明では、抗菌防臭は「人の皮膚に常在する黄色ぶどう球菌を対象としています。」

制菌加工は「人の生活環境に関連するさまざまな細菌を対象とし、より広い用途における衛生性の確保を目的とした加工です。」とされています。

加工の名前 試験に使う菌(試験機関の案内)
抗菌防臭 黄色ぶどう球菌
制菌(一般用途) 黄色ぶどう球菌・肺炎かん菌など
制菌(特定用途) 上の2つにMRSAなど

制菌の特定用途は、医療や介護の場を想定した区分です。クリニックのスタッフTで制菌の表示が気になるときは、クリニックのスタッフT・ポロの進め方と合わせて、表示の区分を発注先に確かめます。

表示を見たら何を確かめる?

表示の言葉より、「何で試したか」を確かめます。 抗菌防臭も消臭も、試験の方法と相手で中身が変わるからです。

抗菌防臭の試験は、繊維の抗菌性を調べる日本産業規格「JIS L 1902」で行います。この試験では「抗菌活性値」という数字を出します。試験用の標準の布と比べて、菌がどれだけ増えなかったかを表す数字です。

試験機関の案内では、SEKマーク(繊維の機能加工の認証マーク)の抗菌防臭加工の基準は「抗菌活性値 ≧ 2.2」です。

消臭の試験は、においの種類ごとに成分を決めて、どれだけ減ったかを測ります。同じ試験機関の案内では「例えば汗臭では3成分、加齢臭では4成分の評価が必要となります。」とあります。

においの種類 試験で見る成分(試験機関の案内)
汗臭 アンモニア・酢酸・イソ吉草酸
加齢臭 汗臭の3つとノネナール
ほかに試せるもの タバコ臭・排せつ臭・生ごみ臭など

「消臭」と書いてあっても、汗臭で試したのか、別のにおいで試したのかで、役に立つ場面が変わります。

洗濯したら効き目はどうなる?

洗濯を重ねた後の効き目は、「洗濯後にも試したか」で確かめます。消臭の試験について、試験機関は「加工の耐久性確認として、未洗濯および規定回数洗濯後の両条件で試験を実施します。」と案内しています。

抗菌の試験でも、頼むときに伝える項目に「耐久性処理(洗濯処理)の有無と処理条件」が入っています。つまり、洗濯した後の結果があるかどうかは、試験ごとに違います。

  • 洗濯後の結果がある:何回洗った後の結果かを聞く
  • 洗濯前の結果だけ:毎日洗うスタッフTでは、効き目が続くかは分からないと考える
  • 試験の記載がない:加工の名前だけで判断しない

洗い方の条件は、ふだんの洗濯表示とも関わります。表示の基本は洗濯表示・品質表示の基礎にあります。

掲載品番の表示はどうなっている?

TSUKUWEARのカタログで、抗菌防臭や消臭の記載がある品番は2つです。どちらも、試験の方法や相手は書かれていません。

品番 カタログの記載
BSP-265(ポロシャツ) 「消臭効果に優れた糸を使用(デオドラントステッチ)」
CCS-902(靴下) 「天然系抗菌防臭加工が付与されています。」

掲載のTシャツの品番には、抗菌防臭・消臭・制菌の記載がありません。 記載がないことは、機能がないという意味でも、あるという意味でもありません。

BSP-265の記載は「糸」の話で、どの部分の糸か、何のにおいで試したかは書かれていません。においの対策を条件にするなら、見本と一緒に試験の資料があるかを確かめます。靴下の作り方はオリジナル靴下の数え方にまとめています。

用途に合わせてどう選ぶ?

においの出どころで、見る表示を決めます。

用途 判断
夏の屋外イベントのスタッフT 抗菌防臭の表示を候補にする
焼肉・居酒屋など煙のある店 消臭の試験したにおいを確かめる
医療・介護の現場 制菌の区分を確かめる
においより汗の乾きが大事 吸水速乾を先に比べる

汗の乾きやすさは、においとは別の機能です。吸水速乾と接触冷感の違いで、表示の読み方を比べています。汗ジミの見え方はTシャツの汗ジミの確かめ方にあります。

販売するTシャツに「抗菌」「消臭」と書くときは、根拠になる資料を発注先から受け取ってから載せます。どう書いてよいかは、用途を伝えて確認が必要です。

例:夏のイベントスタッフ150人分

例として、仮に夏の野外イベントで、スタッフ150人分のTシャツを作るとします。3日間、毎日洗って着る予定です。

  1. 困るのは自分の汗のにおいなので、抗菌防臭の表示を候補にする
  2. 候補のボディについて、試験の資料があるかを発注先に聞く
  3. 資料があれば、洗濯後の結果があるかと、何回洗った後かを見る
  4. 資料がなければ、においより乾きやすさでドライの品番を比べる

TSUKUWEARのご相談は100枚以上が中心です。仕様が決まってから納品まで、およそ6〜8週間が目安で、数量・工程数・時期で前後します。

発注先に聞くこと

抗菌防臭や消臭を条件にするなら、見積もりの前に次の5つを聞きます。

  • 加工の名前(抗菌防臭・制菌・消臭のどれか)
  • 試験した規格や方法
  • 試験した相手(菌の名前、においの種類と成分)
  • 洗濯後にも試したか。何回洗った後か
  • SEKマークなど認証の有無

プリントや刺繍を入れた後に、機能がどう変わるかの資料があるかも聞きます。TSUKUWEARで扱う加工は、シルクスクリーンと刺繍、その組み合わせです。

次にやること

  1. 困っているにおいが、自分の汗か、外から付くものかを決める
  2. 候補のボディの表示を見て、上の5つのうち分かることを書き出す
  3. 分からない項目を添えて、ユニフォーム・イベントTのページから相談する

このボディ・この加工で作れるか、聞いてください

品番やデザインのラフがあれば添えてください。ボディと加工の組み合わせで作れるかどうかと、決めるべきことをお返しします。

初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。全国どこからでもご相談・納品できます。

ご相談 → 原則3営業日以内にご返信 → 仕様のすり合わせ → お見積もり → ご承認後に製作(仕様確定後6〜8週間が目安)

製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

LINEで送る例:「『Tシャツの抗菌防臭と消臭の違い』を読みました/300枚くらい/時期は未定」

用途・枚数・時期の3つが分かれば、最初のご返信ができます。ロゴやラフの画像があれば一緒に送ってください。LINEでも返信は原則3営業日以内です。

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