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TSUKUWEAR
素材・加工公開 約4分で読めます

Tシャツの吸水速乾と接触冷感の違い|試験で見分ける

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

吸水速乾は「汗を吸って早く乾く」性質、接触冷感は「肌が触れた瞬間にひんやり感じる」性質です。片方があっても、もう片方があるとは限りません。

試験も別です。吸水速乾は吸う速さと乾く速さを、接触冷感は触れた瞬間に肌から生地へ移る熱の量を測ります。

夏用のスタッフTやグッズのTシャツを選ぶ担当者に向けて書きます。

2つは何が違う?

違いは、いつの感じ方かです。吸水速乾は汗をかいたあと、接触冷感は着た瞬間や生地が肌に触れた瞬間の話です。

比べる点 吸水速乾 接触冷感
感じること 汗でべたつきにくい 触れるとひんやり
主な試験 JIS L 1907など JIS L 1927
結果の形 秒数・長さ・乾く割合 qmax(W/cm2)

汗を多くかく屋外の作業なら、まず吸水速乾を見ます。着た瞬間の涼しさを商品の売りにしたいなら、接触冷感の試験結果を見ます。

接触冷感は何を測る?

繊維の試験機関の説明では、接触冷感は次のような感覚です。

人がものに触れた時、それぞれが同じ温度であるにもかかわらず、鉄などの金属は「冷たい」、ウール等の衣服は「暖かい」と感じます。

試験では、温めた部品を生地に当て、触れた直後に移る熱の量を測ります。その最大の値を「qmax(キューマックス)」と呼びます。

  • 「数値が大きいほど、接触冷感性があることになります。」
  • 「JIS L 1927では、q_max:0.100 W/cm2以上であれば接触冷感性の性能を有するとしています。」

つまり、qmaxが0.100 W/cm2以上なら、JISの上では「接触冷感の性能がある」と言えます。測るのは触れた瞬間の熱の移り方なので、汗の乾きやすさは別の試験で見ます。

吸水速乾は何を測る?

吸水速乾は、吸う速さと乾く速さを分けて測ります。同じ試験機関の説明では、主に次の方法があります。

方法 測ること 良い結果
滴下法 水1滴が吸われるまでの時間 秒数が少ない
バイレック法 10分で水が上がる長さ 長さが大きい
拡散性残留水分率 0.3mlの水の乾き方 早く乾く

説明では「滴下法は秒数が少ないほど、バイレック法は長さが大きいほど、吸水性が優れていることになります」としています。乾き方は、加工していない生地と比べて早く乾くかで見ます。

吸う速さと乾く速さは、別々に測る項目です。「吸水速乾」と書くなら、吸う試験と乾く試験の両方の結果を見ます。

掲載品番にはどう書いてある?

TSUKUWEARの掲載品番には、吸水速乾の記載がある品番があります。接触冷感の記載がある品番はありません。

  • FDT-100:「吸水性に優れ、且つ水分を素早く乾燥させて」の記載
  • CLD-923:FDT-100と同じ吸水・乾燥の記載
  • POT-104:「速乾性に優れたポリエステル素材」の記載
  • HNC-102:「吸汗・速乾機能の高い」生地の記載

記載は供給元の商品説明で、試験の数値は載っていません。接触冷感をうたいたいなら、試験結果のある生地を探すか、試験を頼むかを先に決めます。掲載品番に「冷感」と書き足すことはできません。

ドライの品番どうしの比べ方は、ドライTシャツの比較にまとめています。

試験を頼むなら生地はどれだけ要る?

試験を頼むなら、生地の大きさを先に確かめます。別の試験機関の案内では、代表1点あたりの大きさを次のように示しています。

試験 1試験に必要な大きさ
吸水速乾(蒸散性) 10×20cm
吸水性 40×60cm
接触冷温感 20×40cm

このほかに、比べる見本用として10cm角ほどの生地も求めています。Tシャツの身頃から取れる生地には限りがあるので、何枚送るかは試験機関に確かめます。

試験は生地で行います。ロゴを大きく刷った部分や刺繍の部分も同じ結果になるとは限りません。気になるなら、加工したあとの見本でも着て確かめます。

例:夏フェスのスタッフ80人の場合

例として、仮に夏の野外フェスで、スタッフ80人のTシャツを作るとします。

  1. 日中に動き回るので、吸水速乾の記載があるFDT-100を候補にする
  2. 「冷感」は売りにしないので、接触冷感の試験は頼まない
  3. 背中に大きくロゴを刷るなら、加工した見本を着て汗をかいたときの感じを見る

逆に、物販で「ひんやりT」として売るなら、qmaxの試験結果がある生地を条件にします。暑い時期のスタッフウェア全体の選び方は、夏の暑さ対策ユニフォームにあります。

TSUKUWEARでは、仕様が決まってから納品まで、およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。試験を挟むなら、その日数も別に見込みます。

次にやること

  1. 欲しいのが「乾きやすさ」か「触れた瞬間の冷たさ」かを決める
  2. 販売ページで性能をうたうなら、どの試験の結果を根拠にするかを決める
  3. ドライTシャツの品番比較で候補を2つに絞り、用途を添えて相談する

このボディ・この加工で作れるか、聞いてください

品番やデザインのラフがあれば添えてください。ボディと加工の組み合わせで作れるかどうかと、決めるべきことをお返しします。

初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。全国どこからでもご相談・納品できます。

ご相談 → 原則3営業日以内にご返信 → 仕様のすり合わせ → お見積もり → ご承認後に製作(仕様確定後6〜8週間が目安)

製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

LINEで送る例:「『Tシャツの吸水速乾と接触冷感の違い』を読みました/300枚くらい/時期は未定」

用途・枚数・時期の3つが分かれば、最初のご返信ができます。ロゴやラフの画像があれば一緒に送ってください。LINEでも返信は原則3営業日以内です。

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