ボディカラーとプリント色の選び方|白・濃色・下地と版数の関係
黒いTシャツに白いロゴ。グッズで最も人気のある組み合わせですが、白いTシャツに黒いロゴより、工程が一つ多くなることをご存じでしょうか。
ボディの色とプリントの色は、見た目だけでなく、版の数・仕上がり・在庫の確認まで影響します。
この記事では、白ボディと濃色ボディの違い、色数と版数の関係、ボディ色の在庫の確認、インク色の指定方法を順に整理します。
白ボディと濃色ボディで何が変わるか
シルクスクリーンのインクは、下の生地の色に影響を受けます。濃い生地に淡い色を直接刷ると、生地の色が透けて、くすんだ発色になります。
そのため、黒や紺などの濃色ボディでは、先に白いインクを刷って「下地」を作り、その上に本来の色を重ねます。
| ボディの色 | 下地 | 版の数 |
|---|---|---|
| 白・淡色 | 不要 | 色数と同じ |
| 濃色(黒・紺など) | 白下地が要ることが多い | 色数+1 |
| 濃色に白1色のみ | 白インクをそのまま使う | 1〜2版(厚みで調整) |
濃色ボディは「下地」というもう一枚の版が加わると覚えておくと、見積もりの版数が読めます。版の仕組みはシルクスクリーンプリントとはで詳しく説明しています。
色数と版数の関係
プリントの色数は、そのまま版の数になります。版は初期費用にあたり、数量で割れる費用です。
- 1色: 1版。ロゴ・文字で最も多い
- 2〜3色: 2〜3版。色の重なり位置を合わせて刷る
- 濃色に多色: 色数+下地の版
- 色数を1つ減らすと、版が1枚減り、見当合わせの手間も減る
同じデザインを複数のボディ色で作る場合、ボディ色ごとにインク色を変えると版の組み合わせが増えます。インク色を共通にできれば、版の数は抑えられます。
費用の全体像は料金の考え方でまとめています。
ボディ色の在庫と色欠けの確認
ボディの色は、カタログにあっても、必要なサイズが揃うとは限りません。色によって特定のサイズが欠ける品番があります。
| 品番 | 色数 | サイズ範囲の注意 |
|---|---|---|
| OE1116 | 42色 | 90・100cmは白・黒・紺のみ |
| GAT-500 | 28色 | 110〜160cmが全色にあり |
| TRS-700 | 23色 | キッズは150・160のみ |
| POT-104 | 22色(蛍光4色) | 110/130/150cmは全色にあり |
企画色を決める前に、色とサイズの組み合わせを在庫表で照合します。とくにキッズや大きいサイズを含む企画では、この確認が最初の仕事になります。
キッズ・親子サイズのボディには、色によるサイズ欠けの傾向をまとめています。
インク色の指定方法
インクの色は、調色で作ります。「だいたい赤」ではなく、数値や実物で指定すると、意図した色に近づきます。
- 色見本の番号(印刷業界で使われる色番号)で指定する
- ロゴのブランドカラーがある場合は、ガイドラインの数値を添える
- 画面の色(RGB)は実物とずれるため、印刷物や実物の色見本を優先する
- 蛍光色・金銀などの特殊インクは、通常のインクと扱いが異なるため要相談
インクは生地の上で見え方が変わるため、最終確認はサンプルで実物を見て行います。
組み合わせの決め方(用途別)
用途と見せたい印象から、組み合わせを絞る目安です。
| 用途 | ボディ色の考え方 | プリント色の考え方 |
|---|---|---|
| 販売するグッズ | 黒・白・定番色を軸に色数を抑える | インク色は共通にして版を抑える |
| 企業ノベルティ | コーポレートカラーに近いボディ | ロゴ色を忠実に、色数を抑える |
| スタッフ・イベント | 遠くから見分けやすい色(蛍光含む) | 白か黒の1色で視認性重視 |
| ブランド立ち上げ | 定番色から始め、季節色を後で足す | ブランドカラーを1色で通す |
同じデザインを3色のボディに展開する場合、白・黒・紺のように在庫が安定しやすい色から選ぶと、追加生産のときも揃えやすくなります。
色を最終決定する前に、次の3点を確認しておくと手戻りがありません。
- ボディ色ごとに、必要なサイズが在庫にあるか
- インク色は全ボディ色で共通にできるか(版の数に関わる)
- 濃色ボディの分だけ下地の版が加わることを見込んでいるか
サンプルは、ボディ色ごとに1枚ずつ確認すると、下地の見え方の違いまで把握できます。
まとめ
- 濃色ボディは白下地の版が加わり、版数は色数+1になることが多い
- 色数はそのまま版数になり、数量で割れる初期費用にあたる
- ボディ色はサイズによって欠けるため、企画色を決める前に在庫を照合する
- インク色は色番号や実物見本で指定し、サンプルで最終確認する
- 販売用は定番色を軸に色数を抑え、インク色は共通にすると設計が安定する
ボディ色とインク色の組み合わせが決まりきらない段階でも、候補の色を添えて無料相談からお送りください。版数と仕上がりの見込みをお伝えします。