Tシャツの汗染み|目立ちにくさを見本で確かめる
Tシャツの汗染みは、濡れた所と乾いた所の色の差で目立ち方が決まります。速く乾くかどうかとは、別の性能です。
候補の色が決まったら、見本の裏に水を1滴落として並べます。その差を見てから色を決めます。
夏の店舗やイベントのスタッフTシャツを選ぶ担当者に向けて、汗染みの見方と、決め方の手順をまとめます。
汗染みは「色の差」で測る
繊維の試験機関には、汗じみの見えにくさを測る試験があります。案内されている流れは次のとおりです。
- 試験の布を、決まった湿り気にそろえる
- ガラス板に水を1滴のせ、布の裏が水に触れるように置く
- 水がしみ込んだあと、濡れた所の色の変わり方を見る
見方は2通りです。
| 見方 | 何で見るか | 読み方 |
|---|---|---|
| 目で見る | 色の変わり方の見本(級) | 級が大きいほど目立たない |
| 機械で測る | 濡れた所と乾いた所の色差 | 数値が小さいほど目立たない |
ふつうの生地も一緒に測ると比べやすい、とも案内されています。「汗じみが目立たない」と書かれた生地なら、何と比べたのかを聞きます。
速乾・吸汗とは別に確かめる
「吸汗」「速乾」は、汗を吸って早く乾かす性能です。汗染みの見えにくさは、濡れている間の色の差です。
- 速乾:濡れている時間が短くなる
- 汗染みの見えにくさ:濡れている間の色の差が小さい
速く乾く生地でも、濡れている間に色の差が大きければ、汗の跡は見えます。逆に、色の差が小さい生地なら、乾くまでの間も目立ちにくくなります。
掲載品番では、HNC-102(綿40%・ポリエステル60%)に「吸汗・速乾機能の高い」生地と書かれています。汗染みの見えにくさについての記載はないため、見本で確かめます。
見本でできる簡単な比べ方
試験と同じ条件ではありませんが、見本があれば手元で比べられます。
- 候補の色の見本を並べ、裏に水を1滴ずつ落とす
- しみ込んだら、表から写真を撮る
- 店の照明と屋外の両方で見る
- 何分で跡が消えるかも、時計で測る
汗の出やすい場所は人によって違います。背中・わき・胸の3か所で落とすと、着たときに近くなります。
この比べ方は、色を選ぶための目安です。「汗染みしない」と案内する根拠にはなりません。
「汗じみが目立たない」と書かれていたら
生地の説明に「汗じみが目立たない」とあれば、次の3つを聞きます。
| 聞くこと | なぜ聞くか |
|---|---|
| 何と比べたか | ふつうの生地と比べた結果かを知る |
| 目で見たか、機械で測ったか | 級か色差かで、読み方が変わる |
| どの色で試したか | 色が変われば、結果も変わりうる |
答えが返ってこなければ、上の見本での比べ方で確かめます。スタッフに案内するときも、「目立ちにくい色を選んだ」までにとどめます。
色の候補は掲載の色数から選ぶ
色の候補は、品番ごとの色数から絞ります。掲載品番の例です。
| 品番 | 素材 | 色数 |
|---|---|---|
| POT-104 | ポリエステル100%・140g/㎡ | 21色 |
| HNC-102 | 綿40%・ポリエステル60%・140g/㎡ | 11色 |
| GAT-500 | 綿100%・190g/㎡ | 28色 |
色数はカタログの設定で、在庫は時期で変わるため、発注前に照合します。素材の違いはドライTシャツの比べ方にまとめています。
例:夏のイベントスタッフ120人なら
仮に、夏の屋外イベントで、スタッフ120人のTシャツを作るとします。候補は3色です。
- 3色の見本の裏に水を1滴ずつ落とし、表から撮る
- 屋外の光で並べ、跡が一番目立たない色を残す
- 残った色で、遠くからスタッフと見分けられるかを確かめる
汗染みだけで色を決めると、人混みで見つけにくい色になることがあります。夏の屋外での選び方は、夏の屋外スタッフのウェアで、透けや見つけやすさと合わせて扱っています。
TSUKUWEARでは、仕様が決まってから納品まで、およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。見本で比べる時間は、その前に取ります。
次にやること
- 候補の色を2〜3色に絞り、見本を取り寄せる
- 見本の裏に水を落とし、店の照明と屋外で写真を撮る
- 跡が目立たない色の中から、ロゴが映える色を選ぶ
色とロゴの組み合わせまで決まったら、ユニフォーム・イベントTのページから相談できます。