ボディの色ごとに刺繍の糸色を変えるか|白・黒・色物で揃える方法と同色刺繍
複数のボディ色に同じロゴを刺繍するなら、ボディ色ごとに糸色を変えて、どの色でもロゴが読めるようにするのが基本です。黒ボディには白糸、白ボディには紺や黒の糸、と明るさの差を付けると読みやすくなります。
全色で糸色を1つに揃える方法や、ボディと同じ色の糸で縫う「同色刺繍」もあります。同色刺繍は控えめで上品に見える一方、離れるとロゴが読みにくくなります。
ボディ色とプリント色の選び方はTシャツの色選びにまとめています。ここでは刺繍糸の配色だけを扱います。
糸色を決める3つの方法
ボディが複数色あるときの糸色の決め方は、3つです。
| 方法 | 見え方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| ボディ色ごとに変える | どの色でもロゴがはっきり読める | 物販・ユニフォーム |
| 全色で1色に揃える | ロゴの色がブランドとして統一される | ブランドカラーが決まっている |
| 同色刺繍にする | ロゴが生地に溶け込み、控えめに見える | 普段着・高級感を出したい定番品 |
ボディ色ごとに変えると、糸色の指定がボディ色の数だけ増えます。 発注のときは、ボディ色と糸色の組み合わせを表にして伝えます。
ボディ色×糸色の配色表(記入例)
同じロゴを4色のボディに入れる場合の例です。
| ボディ色 | 糸色の案 | 決めた理由 |
|---|---|---|
| 黒 | 白 | 明るさの差が大きく、遠くから読める |
| 白 | 紺 | 黒より柔らかい印象で読みやすい |
| ネイビー | 白 | 黒と同じ考え方で揃える |
| グレー | 黒 | 白だとグレーに沈むことがある |
表を作るときは、次の点を確かめます。
- ボディ色と糸色の明るさに、十分な差があるか
- ブランドカラーを残したい色が、どのボディ色でも読めるか
- 中間の明るさのボディ(グレー・ベージュなど)で、糸色が沈まないか
ボディの色名は品番ごとのカタログで確認します。例えばATP-261は17色、OE1116は42色の設定があります(カタログ値。在庫は発注前に照合)。
糸色の番号や見本の伝え方はプリント色・刺繍糸の色の指定方法の「刺繍糸の色を指定するとき」にあります。
同色刺繍が向く場面と向かない場面
同色刺繍は、黒のボディに黒の糸、白のボディに白の糸のように、ボディと同じか近い色の糸で縫う方法です。糸のつやと凹凸だけでロゴが浮かびます。
| 向く場面 | 向かない場面 |
|---|---|
| ブランドの定番T・普段着として着てほしい | 遠くから社名を読ませたいユニフォーム |
| 主張を抑えた記念品 | 細い文字・小さな英字が主役のロゴ |
| ロゴの形が大きく、輪郭がはっきりしている | 写真に撮ってロゴを見せたい物販 |
同色刺繍は、光の当たり方でロゴの見え方が変わります。 室内の照明と屋外で印象が違うため、縫った見本を両方の光で見て決めます。
近い色の糸にする方法もある
完全な同色ではなく、ボディより少し明るい・暗い糸にする方法もあります。
- 黒ボディにチャコールグレーの糸
- 白ボディに薄いグレーやアイボリーの糸
- ネイビーボディに少し明るい青の糸
同色より少しだけロゴが読みやすくなり、控えめな印象は残せます。
複数のボディ色で発注するときの確認
配色が決まったら、発注の前に次の順で確認します。
- ボディ色ごとの枚数を出す
- ボディ色ごとの糸色を、配色表で確定する
- 色ごとに、縫った見本かデータのイメージ画像で見え方を確かめる
- 社内やロゴの権利者の承認を、配色表の単位で取る
色数が多いロゴの場合は、先に色を減らしておくと配色表が作りやすくなります。減らし方はフルカラーやグラデーションのロゴを刺繍にするで扱っています。
一枚の中で刺繍とプリントを組み合わせる場合の色の考え方は、刺繍とプリントを一枚に組み合わせる方法にあります。
相談のときに送るもの
ボディの色と枚数の内訳、ロゴを送っていただければ、配色の案をお返しします。
- ボディの品番と色、色ごとの枚数(未定なら候補の色だけでも可)
- ロゴのデータ
- ブランドカラーなど、残したい色
- 同色刺繍を検討しているかどうか
返信は原則3営業日以内です。
まとめ
- 複数のボディ色なら、ボディ色ごとに糸色を変えて読みやすくするのが基本
- ボディ色と糸色の明るさに差を付けると、遠くから読める
- 同色刺繍は控えめで上品に見えるが、遠くからは読みにくい
- 光の当たり方で見え方が変わるため、見本を室内と屋外で見る
- 配色はボディ色×糸色の表にして、承認と発注に使う
刺繍の相談の入口は刺繍×シルクスクリーンのページにあります。配色表が埋まったら、無料相談からお送りください。