背中に大きな刺繍を入れるか|重さ・硬さ・縫う時間の増え方と、プリントにする判断
背中に大きな刺繍を入れることは選択肢になりますが、面積に比例して重さ・硬さ・縫う時間が増えます。遠くから読ませたい背中の文字なら、糸を重ねないシルクスクリーンも候補になります。
迷ったときは、胸のロゴを刺繍にし、背中はプリントにする組み合わせが候補です。背中を刺繍にするかは、着る場面・洗濯の頻度・生地・数量の4つで判断します。
背中に入れられる刺繍の最大寸法は、品番・位置・デザインで変わるため、ご相談時に確認します。
背中の大判刺繍で増えるもの
刺繍は、糸を1針ずつ縫い付けて模様を作る加工です。面積が大きくなると、次のものが一緒に増えます。
| 増えるもの | 理由 | 着る人への影響 |
|---|---|---|
| 針数 | 塗りつぶす面積が広がる | 縫う時間と費用が増える |
| 重さ | 糸の量が増える | 背中が重く感じることがある |
| 硬さ | 糸が密に重なる | 背中が板のように硬くなることがある |
| 生地のつれ | 糸が生地を引っぱる | 刺繍の周りにしわが寄ることがある |
刺繍は1枚ずつミシンで縫うため、針数と枚数に比例して縫う時間が増えます。 100枚単位で背中に大きな刺繍を入れると、胸だけの場合に比べて工程の日数が延びることがあります。
針数が増える仕組みは、刺繍の料金はどう決まる?の「大きさと針数」でも扱っています。
刺繍・プリント・胸だけを比べる判断表
背中の加工を決める前に、3つの案を並べて比べます。
| 判断の軸 | 背中も刺繍が候補 | 背中はプリントが候補 |
|---|---|---|
| 着る場面 | 式典・接客など見せる場面 | 屋外作業・イベント |
| 洗濯の頻度 | 着る回数が少ない | 毎日洗う |
| 生地 | しっかりした生地 | 薄手から厚手まで |
| 数量と日程 | 日程に余裕がある | 数量が多い・日程が詰まっている |
4つの軸のうち、左の列に当てはまるものが多いほど刺繍が向いています。右の列に多く当てはまるなら、背中はシルクスクリーンが候補です。
どちらの列にも決めきれないときは、背中には何も入れず、胸だけにする案も並べます。
ユニフォーム全体を刺繍かプリントかで決める考え方は、ユニフォームのロゴは刺繍かプリントかにまとめています。
胸は刺繍、背中はプリントの組み合わせ
一枚の服で刺繍とシルクスクリーンを組み合わせることもできます。
- 胸のロゴは刺繍で、近くで見たときの質感を出す
- 背中の大きな文字はプリントで、軽さと読みやすさを出す
- 2つの工程になるため、工程の順番と日程を見積もりで確認する
2工程の設計は刺繍とプリントを一枚に組み合わせる方法で扱っています。
背中を刺繍にするときの生地の選び方
背中に大きな刺繍を入れるなら、生地の重さと張りを確かめます。掲載品番の例です(カタログ値。在庫は発注前に照合)。
| 品番 | 素材・目付 | 確認すること |
|---|---|---|
| BSP-265 | 綿50%・ポリエステル50%・200g/㎡ | 刺繍の大きさと硬さ |
| ATP-261 | 綿50%・ポリエステル50%・145g/㎡ | 生地のつれ方 |
| FDB-270 | ポリエステル100%・135g/㎡ | つれと芯の要否 |
目付(g/㎡)は生地1㎡あたりの重さで、厚さや張りを比べる手がかりです。つれ方はデザインと位置でも変わるため、縫った見本で確かめます。
背中の刺繍を見本で確かめる項目
背中を刺繍に決めたら、量産の前に見本で次の点を確認します。
- 着たときに背中が重く、硬く感じないか
- 刺繍の周りに、しわや波打ちが出ていないか
- 裏側の芯や糸が、着心地の邪魔にならないか
- 洗濯のあとに形が崩れないか(洗い方は用途に合わせて伝える)
何を不良とするかは、注文前とサンプル承認の時点で合意します。ロゴに使用規定がある場合は、大きさを変えてよい範囲と承認者を先に確認します。
相談のときに送るもの
背中に入れたいデザインと実寸、品番を送ってください。
- 背中のデザインのデータ(胸のロゴも一緒に)
- 背中に入れたい実寸(幅と高さ。迷っていれば2案)
- 候補の品番と色(未定でも可)
- 着る場面と、洗濯の頻度
- 数量と、必要な日
刺繍で入るか、プリントにしたほうがよいかを含めて確認し、お返しします。返信は原則3営業日以内です。
まとめ
- 背中の大判刺繍は、面積に比例して重さ・硬さ・縫う時間が増える
- 着る場面・洗濯の頻度・生地・数量の4つで、刺繍かプリントかを決める
- 胸は刺繍、背中はプリントの組み合わせも候補になる
- 背中の最大寸法は品番・位置・デザインで変わるため、相談時に確認する
- 量産前に、重さ・つれ・裏の当たりを見本で確かめる
刺繍とシルクスクリーンの一括手配は刺繍×シルクスクリーンのページにあります。デザインと実寸がそろったら、無料相談からお送りください。