Tシャツ制作スケジュールの組み方|イベント日・発売日から逆算する
イベントの日付は動かせません。だからTシャツの制作は、納品日ではなく「いつまでに何を決めるか」から組み立てます。
目安として、OEMでの制作は仕様確定後およそ6〜8週間を見ておきます。数量・工程数・時期で前後しますが、この幅を起点に逆算すれば大きくは外れません。
この記事では、イベント日から逆算して各段階の締め切りを置く手順と、遅れやすいポイントを解説します。
逆算の全体像
まず、イベント日から遡って置くべき「区切り」を並べます。区切りごとに、誰が何を終えているかを決めるのが逆算の骨組みです。
| 区切り | 終わっていること |
|---|---|
| イベント日・発売日 | 商品が会場か倉庫にある |
| 納品後の余裕 | 検品・仕分け・発送を終えている |
| 納品日 | 加工先から商品が届く |
| 仕様確定 | ボディ・数量・データ・加工内容が確定 |
| 見積もり・サンプル | 仕様を決めるための確認が終わっている |
| デザイン着手 | 企画と予算の枠が決まっている |
「仕様確定」が中心の区切りです。ここから納品まで6〜8週間を見て、その前後に自分たちの作業期間を足します。
仕様確定とは何が決まった状態か
「仕様確定」は、加工先が作業に入れる状態を指します。デザインができただけでは確定ではありません。
次の項目がすべて決まり、データが入稿され、サンプルや仕様に承認が出た時点が起点です。
- ボディの品番・色・サイズ配分
- プリント・刺繍の内容、色数、位置、実寸
- 入稿データ(アウトライン化済み)
- 付属(タグ・ネーム)の有無と内容
- 納品先と納品形態
どれか一つでも「後で決めます」が残ると、そこから6〜8週間が始まりません。確定に必要な項目は発注仕様シートにまとまっています。
仕様確定の前に必要な期間
仕様確定の前には、自分たちの作業と確認の往復があります。ここは加工の期間には含まれないので、別に見積もる必要があります。
期間は企画によって違いますが、項目ごとに「何日かかるか」を自分で置いて足していきます。
| 作業 | 期間の決め方 |
|---|---|
| デザイン制作 | デザイナーとの契約や社内の承認フローで決まる |
| 見積もり依頼と比較 | 返答の待ち時間と社内決裁の期間 |
| データ修正の往復 | 初回の入稿で指摘が入る前提で余裕を見る |
| サンプル確認 | 届いてから承認するまでの社内確認の時間 |
とくに見落とされやすいのが「社内の承認」です。上司やクライアントの確認に数日かかることを織り込みます。
データの作り方は入稿データの作り方を先に読んでおくと修正の往復が減ります。
納品後にも期間が必要
商品が届いた日がゴールではありません。検品、サイズごとの仕分け、会場への搬入や倉庫への発送が残っています。
枚数が多いほど、この期間は長くなります。数百枚の検品を1日で終えるのは現実的ではないので、余裕を持たせます。
- 検品(全数か抜き取りかで所要時間が変わる)
- 色×サイズの仕分けと箱詰め
- 会場への搬入、または倉庫・発送元への輸送
- 不良が見つかった場合の連絡と対応の時間
検品の段取りは検品基準の作り方で解説しています。納品日はイベント当日ではなく、この作業を終えられる日から逆算して置きます。
遅れやすいポイントと対策
制作が遅れる原因は、加工そのものより「決めるべきことが決まらない」ことに集中しています。事前に対策できるものばかりです。
| 遅れの原因 | 対策 |
|---|---|
| データの不備で差し戻し | 入稿前チェックリストを使う |
| 色・サイズの配分が決まらない | 仕様確定日の前に締め切りを置く |
| サンプルで修正が出る | 修正の往復1回分を予定に入れる |
| 承認者の返事が遅い | 確認日を先に押さえておく |
| 繁忙期に重なる | 時期の混雑を見込んで早めに確定 |
年度替わりや大型イベントの重なる時期は、ボディの手配も加工も混み合います。繁忙期に重なる企画は、早めの仕様確定が唯一の対策です。
逆算スケジュールの作り方
実際に表を作るときは、イベント日を最下段に置き、上に向かって日付を埋めていきます。各段階に「担当者」を付けると、責任があいまいになりません。
- イベント日・発売日を書く
- 納品後の作業日数を引いて納品日を置く
- 6〜8週間を引いて仕様確定日を置く(長めの8週間で置くと安全)
- サンプル確認・データ修正・見積もりの期間を引く
- デザイン着手日を出し、今日と比べる
5の時点で今日より前の日付になったら、企画の内容を調整します。色数や工程を減らす、数量を見直す、といった選択肢があります。
全体の流れは制作の流れのページも参考にしてください。
まとめ
- 逆算の起点は「仕様確定」で、そこから納品までおよそ6〜8週間が目安
- 仕様確定はボディ・数量・データ・加工・付属がすべて決まった状態
- 確定前のデザイン・見積もり・サンプル期間と、納品後の検品・仕分け期間を別に足す
- 遅れの原因は決め事の遅れに集中している。締め切りと担当者を置く
- 繁忙期に重なるなら早めに確定する
イベント日と枚数の想定を伝えていただければ、間に合うかどうかと、いつまでに何を決めればよいかをお返しします。無料相談からお気軽にどうぞ。