Tシャツの綿・ポリ・混紡の違い、混率と品番で選ぶ
綿100%は、普段着になじむ風合いです。ポリエステル100%は、汗が乾きやすい生地です。綿とポリを混ぜた混紡は、その間をねらった生地です。
選ぶ決め手は、着る場面と、加工の注意をどこまで受け入れるかです。
混紡でも、ポリが入っていれば加工の熱で縮んだり、色がにじんだりする注意が付きます。掲載品番の供給元の説明にも、その注意が書かれています。
3つの素材はどう違う?
まず、着心地と加工の注意を並べます。
| 素材 | 着心地 | 加工の注意 |
|---|---|---|
| 綿100% | 柔らかく、普段着向き | 熱の注意の記載なし |
| 混紡 | 綿の手触りと乾きやすさの間 | 縮み・にじみ |
| ポリ100% | 軽く、乾きやすい | 縮み・にじみ |
混紡の「綿50%・ポリ50%」のような数字を、混率(こんりつ)と呼びます。混ぜた繊維の重さの割合です。
綿100%とポリ100%の違いは、綿とドライ(ポリエステル)の違いで詳しく扱っています。ここでは、間にある混紡を中心に見ていきます。
掲載の混紡Tシャツは何がある?
掲載のTシャツ28品番のうち、綿とポリの混紡は5品番です。残る2品番は、袖なしとワンピースの形です。ポロシャツにも混紡があります。
| 品番 | 混率・目付 | 色数・サイズ |
|---|---|---|
| TCR-112 | 綿・ポリ・レーヨン・150g/㎡ | 15色・XS〜XL |
| HNC-102 | 綿40%・ポリ60%・140g/㎡ | 11色・110cm〜7XL |
| WDN-804(女性向け) | 綿50%・ポリ50%・145g/㎡ | 6色・Mのみ |
| ATP-261(ポロ) | 綿50%・ポリ50%・145g/㎡ | 17色・XS〜7XL |
| BSP-265(ポロ) | 綿50%・ポリ50%・200g/㎡ | 6色・S〜XXL |
TCR-112は、綿・ポリ・レーヨンの3つを混ぜたトライブレンドです。混率は色によって異なると、カタログに書かれています。素材の表示を色ごとに確かめてください。
HNC-102は、蜂の巣のような凹凸のある生地です。供給元は、汗を吸って乾きやすい生地と説明しています。
ATP-261と同じ生地のポロでは、表がポリのメッシュ、裏が綿と書かれています。肌に当たる側が綿の二重の生地です。
混紡で加工するときの注意は?
ポリを含む品番には、供給元から熱への注意が書かれています。
- 熱で縮む:プリントの乾燥など、加工の熱で生地が縮む場合がある
- ブリード:生地の染料が熱でインクににじみ出る場合がある
- 変色:TCR-112は、高温の熱で変色する場合がある
ブリードは、濃い色のボディに刷った白い文字が、うっすらボディの色に染まる現象です。
だから、混紡の濃い色に白や淡い色を刷るなら、加工サンプルで色の出方を見てから量産に進みます。白や淡い色のボディなら、にじみの心配は小さくなります。
トライブレンドのような杢(もく)の生地は、色の出方にも特徴があります。杢は、色の違う糸が混ざって、霜が降りたように見える生地です。刷ったときの見え方は杢グレーのボディにプリントするで扱っています。
用途で選ぶならどれ?
用途から、最初に見る素材と品番を並べました。
| 用途 | 素材 | 最初に見る品番 |
|---|---|---|
| 物販・ブランドT | 綿100% | OE1116・GAT-500 |
| 屋外・汗をかく作業 | ポリ100% | POT-104・FDT-100 |
| 接客の制服で乾きやすさも欲しい | 混紡 | ATP-261 |
| 綿を含み、乾きやすいTシャツ | 混紡 | HNC-102 |
| 杢(もく)の色で見せたい | 混紡 | TCR-112 |
迷うなら、まず着る時間で決めます。汗をかいて長く着るならポリか混紡、普段着として着てほしいなら綿です。
綿のような見た目のポリ100%もあります。CLD-923は、ポリ100%で「コットンライク」をうたう品番です。混紡ではない点に気をつけてください。
例:店舗スタッフ40人の制服なら
例として、仮に飲食店のスタッフ40人に、ロゴ入りの制服を作るとします。
- 厨房は汗をかくので、乾きやすい混紡のATP-261(ポロ)を候補にする
- 色は17色から、店のロゴに合う紺を選ぶ
- 白の糸で胸に刺繍する。刺繍は刷るときの熱の注意と別に、見本でしわを確かめる
TSUKUWEARでは、仕様が決まってから納品まで、およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。複数店舗で数を割るときの進め方は飲食店の多店舗のユニフォームにあります。
次にやること
- 着る場面と、1日に着ている時間を書き出す
- 用途の表から候補を2品番に絞り、用途から品番を比べるページで色とサイズを並べる
- 濃い色に淡い色を刷るなら、加工サンプルで色の出方を確かめる前提で相談する