刺繍糸の種類|レーヨンとポリエステルの違いと、用途での選び方
ロゴ刺繍に使う糸は、主にレーヨン糸とポリエステル糸の2種類です。TSUKUWEARの刺繍も、この2種類を主に使います。
ざっくり言うと、つやを見せたいならレーヨン、洗濯の回数が多いならポリエステルが候補です。見た目はどちらも刺繍らしい光沢があり、並べないと違いが分かりにくいこともあります。
糸の色の決め方はボディの色ごとに刺繍の糸色を変えるかで扱っています。ここでは糸の素材の違いだけを扱います。
レーヨン糸とポリエステル糸の比較表
一般的な特徴です。同じ素材でも、糸の太さや製品によって差があります。
| 観点 | レーヨン糸 | ポリエステル糸 |
|---|---|---|
| 光沢 | 強い。しっとりしたつや | あるが、レーヨンよりやや控えめなものが多い |
| 手触り | しなやかで柔らかい | ややハリがある |
| 糸の強さ | 濡れると弱くなりやすい | 強く、こすれに耐えやすい |
| 塩素系漂白剤 | 弱い。色が抜けることがある | 比較的強い |
| 向く場面 | 物販グッズ・ブランドのロゴ | ユニフォーム・洗濯の多い服 |
どちらの糸でも、仕上がりの持ちは洗い方で大きく変わります。糸だけで「何回洗っても大丈夫」とは決まりません。洗い方の注意は刺繍入りの服の洗い方にまとめています。
用途別の選び方
用途から決めると迷いにくくなります。
| 用途 | 糸の候補 | 決めた理由 |
|---|---|---|
| アーティスト・YouTuberの物販T | レーヨン | 写真に撮ったときにつやが映える |
| ブランドの定番Tシャツ | レーヨン/ポリエステル | 見た目重視ならレーヨン、普段着として長く着てほしいならポリエステル |
| 飲食店・介護・工場のユニフォーム | ポリエステル | 洗濯の回数が多く、漂白剤を使う職場もある |
| キャップ | どちらも可 | 洗う機会が少ないため、見た目で選べる |
| 企業ノベルティ | どちらも可 | 配る相手の使い方で決める |
ユニフォームで漂白剤を使うかどうかは、着る人の職場の洗い方を先に確かめます。業務用の洗濯(クリーニング業者・施設の洗濯機)に出す場合は、その条件も伝えてください。
糸の素材で迷ったときの決め方
迷ったら、次の順で考えます。
- 塩素系漂白剤を使う可能性があるか → あるならポリエステル
- 週に何回洗うか → 毎日のように洗うならポリエステル
- つやを一番に見せたいか → 見せたいならレーヨン
- 決めきれない → 縫った見本を2種類並べて比べる
同じロゴを複数のアイテムに入れる場合、アイテムごとに糸の素材を変えることもできます。例えば、物販用のTシャツはレーヨン、スタッフ用のポロシャツはポリエステル、という分け方です。
糸の素材と色数の関係
1つのデザインに使える糸の色数には上限があります。素材を混ぜる(一部だけ別の素材の糸にする)場合は、色数と仕上がりをあわせて確認します。
素材を混ぜるときに確かめることは、次の3つです。
- 同じ色名でも、素材が違うとつやの出方が変わり、並べると別の色に見えることがある
- 洗濯や漂白剤への強さが部分ごとに違うため、弱いほうの糸に合わせて洗い方を決める
- 追加注文のときに同じ組み合わせで縫えるよう、糸の素材と色番号を記録しておく
追加注文で色や素材をそろえる方法は、ユニフォームの刺繍を追加発注するで扱っています。
色数が多いロゴを刺繍にするときの減らし方は、フルカラーやグラデーションのロゴを刺繍にするで扱っています。金・銀などのメタリック糸は、刺繍の種類のとおり要相談です。
相談時に伝えること
糸の素材を決めるには、見た目より先に「どう着て、どう洗うか」が必要です。
| 伝えること | 記入例 | 未定のとき |
|---|---|---|
| 用途 | 店舗スタッフのユニフォーム | 物販・配布・社内用だけでも可 |
| 洗う頻度 | 毎日 | 見込みでも可 |
| 漂白剤・業務用洗濯 | 塩素系を使うことがある | 「分からない」でも可 |
| 見た目の希望 | つやを出したい | 空欄でも可 |
素材の指定がなければ、用途と洗い方を伺って提案します。刺繍とプリントの組み合わせ方は、刺繍×シルクスクリーンのページにまとめています。
まとめ
- ロゴ刺繍の糸は主にレーヨンとポリエステル。TSUKUWEARもこの2種類を主に使う
- レーヨンはつやと柔らかさ、ポリエステルは強さと漂白剤への耐えやすさが特徴
- 物販はレーヨン、洗濯の多いユニフォームはポリエステルが候補
- 迷ったら、漂白剤の有無と洗う頻度から決める
用途と洗い方を無料相談からお送りください。糸の素材と色の組み合わせをご提案し、原則3営業日以内に返信します。全国どこからでも相談できます。