Tシャツのデザイン公募|大会・自治体・学校の募集要項に書く入稿条件
Tシャツのデザインを公募するなら、募集要項に「加工できる条件」を先に書いておくことが大切です。条件がないまま選ぶと、最優秀作品が刷れない色数だった、ということが起こります。
要項に入れるのは、色数の上限・ボディの色・プリントの位置と大きさ・データの形式・権利の扱い・選考の日程の6つです。
マラソン大会や地域の大会、自治体のイベント、学校行事、ファンコミュニティの企画で、デザインを募って製作したい事務局の方に向けた記事です。
募集要項のテンプレート
下の表をそのまま要項の骨組みに使えます。「書き方の例」は自分の企画に置き換えてください。
| 項目 | 書き方の例 | 入れる理由 |
|---|---|---|
| 色数の上限 | 「使う色は3色まで(ボディの色は数えない)」 | シルクスクリーンは色ごとに版を作るため |
| ボディの色 | 「白のTシャツに印刷します」 | ボディ色で見え方とインクが変わるため |
| 位置と大きさ | 「背中にプリント。横幅は最大で約◯cm」 | 加工できる範囲に収めるため |
| データの形式 | 「手描き可。入賞後にデータ化します」「ai・pdfでの応募も可」 | 応募しやすさと製作の両立 |
| 権利の扱い | 「著作権の帰属と利用範囲は◯◯のとおり」 | 製作・告知・翌年以降の利用に関わるため |
| 改変の扱い | 「製作の都合で色や線を調整することがあります」 | 加工に合わせた調整の範囲を伝えるため |
| 選考日程 | 「◯月◯日締切・◯月◯日発表」 | 製作期間を確保するため |
横幅の数字は、選ぶボディとサイズで変わります。要項に書く前に、使うボディを決めてご相談ください。
色数とデータの条件を書く理由
シルクスクリーンは、色ごとに版を分けて刷るのが一般的です。ただし、版数は加工位置・ボディ色・インクなどでも変わるため、作品の色数だけでは確定しません。
- 色数の上限を書くと、版の数と費用の見通しが立つ
- グラデーションや写真のような表現は、色の数え方が変わるため、事前に相談する
- 細い線や小さな文字は、つぶれないかを原寸で確かめる
版の数え方はシルクスクリーンの版代で詳しく説明しています。データの形式は、入賞後に依頼先と確かめれば足ります。
権利の扱いは要項で決めて専門家に確認
応募作品の著作権を誰が持つか、どこまで使えるかは、要項で決めておく項目です。決め方によって、応募者と主催者の関係が変わります。
- 著作権の帰属(主催者に譲渡するか、応募者に残して利用を許諾してもらうか)
- 利用の範囲(Tシャツのほか、ポスター・ウェブ・翌年以降の告知に使うか)
- 調整・改変の範囲と、応募者に確認するかどうか
- 既存のキャラクターや他者のロゴを含む作品は応募できないこと
- 入賞者の名前を公表するか、Tシャツに入れるか
内容と書き方は、主催者側で弁護士などの専門家に確認してください。他社のロゴやキャラクターを含む作品は、許諾が確認できないと製作をお受けできません。
応募作品を版にできるかの確認表
一次選考を通った作品を、製作の目で確かめる表です。最終選考の前に依頼先へ見せると、手戻りが減ります。
| 確認項目 | 見る点 | 当てはまったとき |
|---|---|---|
| 色数 | 要項の上限を超えていないか | 色をまとめる案を応募者に確認する |
| 細部 | 細い線・小さな文字がつぶれないか | 原寸で印刷して確かめる |
| ボディ色との相性 | 決めたボディ色で見えにくい色がないか | インク色かボディ色を見直す |
| 権利 | 既存のキャラクターやロゴに似ていないか | 主催者側で確認する |
| データ | 手描きの場合、データ化してよいか | 応募者の了解を取る |
手描きの作品や画像しかない場合も、まずお送りください。入稿データの確認と版下の作成は対応します。
色や線の調整は要相談です。募集時の取り決めと、変更を承認する人を先に確認します。ロゴに使用規定がある場合は、変えてよい範囲と承認者も確認します。
選考日程を製作日程に合わせる
TSUKUWEARの制作期間は、仕様確定後およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。
| 時期 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| 大会日 −(8週間+仕分け)より前 | 仕様確定(作品・色・数量) | 事務局 |
| 仕様確定より前(記入例:その3週間前) | 入賞作品の発表とデータ化。修正・承認に必要な期間を確認して設定 | 事務局と依頼先 |
| さらに前 | 応募の締切・選考 | 事務局・選考委員 |
参加賞Tのサイズを申込で集める段取りは大会の参加賞Tシャツにまとめています。日付は逆算スケジュール表で出せます。
相談するときに送るもの
要項の案を送っていただければ、加工できる条件になっているかを確認してお返しします。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 要項の案 | 下書きのPDF・テキスト |
| 大会日と数量 | 秋の大会・参加者約1,200名 |
| ボディの希望 | 白・ドライ素材(未定でも可) |
TSUKUWEARは100枚以上のご相談が中心です。最小ロットはボディと加工の組み合わせで異なるため、100枚未満もまずご相談ください。
要項の下書き・使用日・数量を、無料相談からお送りください。
まとめ
- 色数・ボディの色・位置と大きさ・データ形式・権利・日程の6点を要項に書く
- 色数の上限を決め、実際の版数はボディ色や加工位置を含めて確認する
- 権利の帰属と利用範囲は要項で決め、専門家に確認する
- 最終選考の前に、作品を版にできるかを依頼先と確かめる
大会や行事の揃いのTシャツはユニフォーム・イベントTのページでもまとめています。要項が下書きの段階でも、条件の確認から始められます。