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素材・加工公開 約4分で読めます

シルクスクリーンの版代とは|版の数え方と見積もりの読み方

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

シルクスクリーンの版代は、デザインを刷るための「版」を作る費用です。版は一般に、インクの色ごと・刷る位置ごとに1枚ずつ必要になります。

つまり版代は、デザインの色数と位置の数で決まります。そして版代は、刷る枚数が増えるほど1枚あたりの負担が薄まる初期費用です。

このページでは金額や相場の数字は掲載しません。そのかわり、自分のデザインで版が何枚になるかを数える分岐表と、見積もりの読み方を載せます。版の仕組みそのものはシルクスクリーンプリントの基礎で解説しています。

版代と製版の基本

シルクスクリーンの版は、細かい網を張った枠に、インクを通す部分だけ穴を開けたものです。この版を作る工程を製版と呼びます。

  • 版は「1色につき1枚」が基本の考え方
  • 胸と背中のように位置が変われば、版も別になる
  • 版を作る費用(版代)は、刷る枚数に関係なく発生する

1枚あたりで見ると、次のような関係になります。

1枚あたりの版代の負担 = 版代の合計 ÷ 同じ版で刷る枚数

数量が増えると1枚あたりの金額が下がる、と言われる理由の一つがこの式です。

版の数え方|分岐表

版が何枚になるかは、色数×位置の掛け算だけでは決まりません。次の順番で確認します。

確認すること はいの場合 いいえの場合
① 刷る位置は1か所か 位置ごとの版は1組 位置ごとに版を数える
② その位置は何色か 色数ぶんの版 (単色なら1枚)
③ キッズ用など原稿の大きさを変えるか 大きさごとに版が分かれる場合あり 同じ版を使える
④ 濃い色のボディに刷るか 下地(白など)の版が増える場合あり 下地なし
⑤ 同じ図柄でインク色だけ変えるか 版は共用できることがある(色替えの作業は発生) 図柄ごとに版を作る

下地とは、濃い色のボディでインクの発色を出すために先に刷る層です。要否はボディ色とインク色の組み合わせで決まり、加工先が判断します。ボディ色と下地の関係はボディカラーとプリント色の選び方にまとめています。

版の数え方の記入例

例として、胸に1色・背中に3色のデザインを、白と黒のボディに刷るケースを数えます。

位置 白ボディ 黒ボディ
胸(1色) 1版 1版+下地の要否を確認
背中(3色) 3版 3版+下地の要否を確認
インク色 白ボディと同じか 変えるなら色替えを確認

同じ図柄とインク色なら、白と黒で版を共用できることがあります。下地が必要かどうかで、黒ボディ側の版の数が変わります。

ボディ色の数を機械的に掛け算しないのがポイントです。見積もりでは、どの版を共用しているかを明細で確認します。

「版代無料」の読み方

「版代無料」「版代込み」という表示を見かけることがあります。版を作る作業がなくなるわけではないので、費用がどこに入っているかを確認します。

  • 版代が、1枚ごとのプリント代に含まれている
  • 色数・枚数・位置などの条件を満たした場合だけ無料になる
  • 一部の色や位置だけが無料の対象になっている

どれが良い悪いではありません。総額と条件をそろえて比べることで、初めて違いが分かります。

シルクスクリーンの見積もりを読むときの確認表

見積総額は、次の式で整理すると抜けを見つけやすくなります。

見積総額 = ボディ費の合計 + 加工仕様別の費用 + 初期設定・試作などの費用 + 包装・配送などの費用

項目の有無や含まれ方は見積もりごとに違います。同じ費用を二重に数えないよう、明細で確認します。

確認項目 見る点
版の枚数 位置・色数・下地の内訳が書かれているか
版代の計上 別計上か、プリント代に含まれているか
プリント代 位置ごと・色数ごとの条件
ボディ 品番・色・サイズ構成が依頼どおりか
その他 試作・包装・送料・税の扱い

費用全体の構造はTシャツOEMの費用の内訳、TSUKUWEARの見積もりの考え方は料金の考え方にまとめています。

製版に使うデータ

版は入稿データから作ります。データの状態によっては、版を作る前に整える作業が入ります。

  • ai・pdfなどのベクターデータが確実
  • 色ごとにデータが分かれていると版の数を確認しやすい
  • 画像しかない場合も、まず手元のデータを送って相談する

データの作り方はTシャツプリントの入稿データで解説しています。追加生産の際の版の扱いは、お見積もり時にご案内します。

よくある質問

シルクスクリーンの相場はいくらですか?

金額は掲載していません。上の分岐表で版の数を数え、ボディ・数量と合わせてお見積もりします。

色数を減らすと版代は変わりますか?

版は色ごとに作るため、色数を減らすと版の枚数も減ります。ロゴに使用規定がある場合は、変えてよい範囲と承認者を先に確認します。

まとめ

  • 版代は版を作る初期費用で、色数と位置の数で決まる
  • 原稿の大きさ違い・下地・色替えで、版の数は増減する
  • 「版代無料」は、費用がどこに含まれているかを確認して総額で比べる
  • 見積もりでは、版の内訳と共用の有無を明細で確認する

刺繍と組み合わせる場合も含めて、刺繍×シルクスクリーンのページで進め方をまとめています。版の数え方に迷ったら、デザインを添えて無料相談からお送りください。

このボディ・この加工で作れるか、聞いてください

品番やデザインのラフがあれば添えてください。ボディと加工の組み合わせで作れるかどうかと、決めるべきことをお返しします。

初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。全国どこからでもご相談・納品できます。

ご相談 → 原則3営業日以内にご返信 → 仕様のすり合わせ → お見積もり → ご承認後に製作(仕様確定後6〜8週間が目安)

製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

LINEで送る例:「『シルクスクリーンの版代とは』を読みました/300枚くらい/時期は未定」

用途・枚数・時期の3つが分かれば、最初のご返信ができます。ロゴやラフの画像があれば一緒に送ってください。LINEでも返信は原則3営業日以内です。

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