Canvaで作ったデザインをTシャツに刷るとき|書き出し・色数・素材の確認
Canvaで作ったデザインも、刷る実寸で作り、使っている色の数を把握し、素材とフォントの利用条件を確かめておけば、入稿の相談に使えます。TSUKUWEARの入稿は .ai・.pdf・画像のいずれでも受け付けており、画像の場合は解像度と実寸によって版にできるかを確認します。
Canvaのデータで行き違いが起きやすいのは、色の数と細部です。画面で自由に使えたグラデーションや影が、シルクスクリーンでは版の数や表現の制約につながります。
入稿データの基本(ai・pdf・アウトライン化)はTシャツ入稿データの作り方で扱っています。ここでは、Canvaで作ったデータに絞ります。
書き出し前のチェック表
書き出す前に、Canvaの編集画面で次の4つを確かめます。
| 確認すること | 見るところ | 結果 |
|---|---|---|
| サイズ | デザインの大きさを、刷る実寸(mmやcm)で作ったか | ○ / × |
| 背景 | 背景に色や白の四角が残っていないか | ○ / × |
| 色数 | 使っている色を数えたか(下の表) | ○ / × |
| 解像度 | 画像素材を拡大して使っていないか | ○ / × |
背景の白い四角は、白いインクとして刷る対象に見えることがあります。白を刷りたいのか、ボディの色を見せたいのかを、書き出しの前に決めておきます。
書き出しの形式や、背景を透明にする設定が使えるかは、Canvaのプランや画面の表示によって変わることがあります。Canva側の表示で確かめてください。
解像度の考え方
画像で書き出すときは、刷る実寸に対して画素数が足りているかを見ます。
- 実寸での解像度(dpi)= 横の画素数 ÷ 実寸の横幅(インチ)
- 1インチは25.4mm
- 小さく作ったデザインを後から拡大しても、粗さは戻らない
必要な解像度は柄と加工方法で変わるため、計算した値を添えてご相談ください。
色を版に分ける確認表
シルクスクリーンは、基本的に色ごとに版を作って1色ずつ刷ります。Canvaで使った色を一覧にすると、版の数の見当がつきます。
| 使っている色 | 刷るかどうか | 色の指定 |
|---|---|---|
| 黒(文字) | 刷る | 色番号か、データの色をそのまま |
| 赤(ロゴ) | 刷る | 同上 |
| 白(背景の四角) | 刷らない(ボディの色を見せる) | ― |
| グラデーション | 要確認 | 網点などの表現になる |
色数と版数は、いつも一致するわけではありません。濃い色のボディに刷るときの白下地や、柄と実寸によって、版の数が変わります。版の数え方はシルクスクリーンの版代とはにまとめています。
Canvaでよく使う表現と、刷るときの扱い
| 表現 | 刷るときの扱い |
|---|---|
| グラデーション | 網点などの表現になるため要確認 |
| 影・ぼかし | 同上。色を分けた形に置き換えることがある |
| 透明度を下げた色 | 別の色として扱うか、網点になる |
| 写真の素材 | 階調の再現は要確認 |
| 細い線・小さな文字 | 刷る大きさで、つぶれないかを確認 |
色数を減らしたい場合は、似た色を1つにまとめる案から考えます。色数の多いデザインの考え方はシルクスクリーンの多色刷りが参考になります。
刺繍にしたい場合
刺繍は、画像をそのまま縫うのではなく、刺繍専用のデータ(パンチングデータ)を起こします。Canvaで作ったデザインでも、元になる画像があれば相談できます。
- 細い線や小さな文字は、再現できるかを先に確認する
- 糸の色数は、デザインの色をそのまま使えるとは限らない
- グラデーションは、糸で表せる形に描き起こす必要がある
素材・フォントの利用条件の確認欄
Canvaの素材やフォントを、販売・配布するTシャツに使ってよいかは、Canvaの利用規約と各素材のライセンスで決まります。ここで可否は判断できないため、使う素材ごとに確認して記録しておきます。
| 使った素材・フォント | 確認したこと | 確認日・確認した人 |
|---|---|---|
| 例:イラスト素材 | 商品にして販売・配布してよいか | |
| 例:フォント | 商品のロゴとして使ってよいか | |
| 例:テンプレート | ほぼそのまま使って商品にしてよいか |
ロゴとして長く使うデザインに素材を組み込む場合は、特に条件を確かめておきます。判断に迷うときは、Canvaの規約の該当箇所と、必要に応じて専門家に確認してください。
外部のデザイナーに作り直しを頼む場合は、デザインを外部に頼むときの依頼書の条件が使えます。
送り方
Canvaの書き出しファイルをそのまま送っていただければ、版にできるかを確認してお返しします。
- 書き出したファイル(PDFか、できるだけ大きい画像)
- 刷りたい実寸と位置
- 使った色の一覧(上の表)
- ボディの色
データの修正やトレースが必要な場合は、その工程の可否と費用をお見積もり時にご案内します。仕様をまとめるなら発注仕様シートの形式も使えます。返信は原則3営業日以内です。
まとめ
- デザインは刷る実寸で作り、背景の四角を残さない
- 使っている色を一覧にして、刷る色と刷らない色を分ける
- グラデーション・影・透明度は、刷るときの扱いを確認する
- 素材・フォントの利用条件は、Canvaの規約で確認して記録する
データの元がCanvaでも、書き出しファイルを無料相談からそのままお送りください。