TシャツOEMの費用の内訳|ボディ・版・加工・付属の4要素で決まる
見積書を受け取ったものの、「版代」「付属費」といった項目が何のお金なのか分からない。そんな方のために、TシャツOEMの費用の中身をほどいて説明します。
先に全体像を言うと、費用はボディ代・版代・加工費・付属費の4つで決まります。この4つのうち、数量で割れるものと割れないものを区別できれば、見積もりの読み方は難しくありません。
この記事では具体的な金額ではなく、費用の「構造」を扱います。金額は仕様によって変わるため、見積もりでご確認ください。
費用は4つの要素で決まる
まず4要素を一覧にします。家の建築費が「土地・設計・工事・内装」に分かれるのと同じで、それぞれ性質が違います。
| 要素 | 何のお金か | 数量で割れるか |
|---|---|---|
| ボディ代 | 無地のTシャツそのもの | 割れない(枚数に比例) |
| 版代 | プリントの版・刺繍データを作る初期費用 | 割れる |
| 加工費 | プリント・刺繍の作業 | 割れない(枚数に比例) |
| 付属費 | タグ・個包装・シールなど | 割れない(枚数に比例) |
「割れる」とは、総額が枚数に関係なく固定で、1枚あたりに直すと枚数が多いほど軽くなる費用のことです。
ボディ代:選ぶボディで変わる
ボディ代は、国内ボディブランドのカタログから選んだ品番の代金です。厚手か薄手か、綿かポリエステルか、オーガニックかで変わります。
- 目付(生地の厚さ)が上がるほど、ボディ代の比重は上がる傾向
- 色やサイズによって、同じ品番でも扱いが異なる場合がある
- キッズや大きいサイズを混ぜるときは、品番ごとの展開を確認する
ボディ代は総額の土台になる部分なので、「どんな着心地にしたいか」を先に決めてから品番を選ぶと迷いません。たとえば厚手のOE1116と定番のTRS-700では、目付も糸も違うため、同じ枚数でもボディ代の位置づけが変わります。
版代:数量で割れる初期費用
シルクスクリーンは、色ごとに版(インクを通す型)を作ります。判子を一度彫れば何度でも押せるのと同じで、版は1回作れば本生産全体で使えます。
- 版数は基本的に色数と同じ(3色なら3版)
- プリント位置が増えれば、その位置ごとに版が必要
- 刺繍は版の代わりに「刺繍データ(パンチング)」を作る費用がかかる
版代は数量で割れるため、枚数が多いほど1枚あたりの負担は軽くなります。追加生産の際の版の扱いは、お見積もり時にご案内します。版の仕組みはシルクスクリーンプリントの基礎で解説しています。
加工費:工程数と位置で変わる
加工費は、実際にプリントや刺繍を施す作業の費用です。1枚ごとにかかるため、数量で割ることはできません。
- 工程数: シルクスクリーンのみ、刺繍のみ、両方の2工程で変わる
- 色数: 多色ほど刷る回数が増える
- 濃色ボディ: 白い下地を先に刷る分、手間が増える場合がある
「胸に刺繍、背中にプリント」の2工程は見栄えがよい反面、加工費は2つ分になります。予算と相談して決めましょう。
刺繍は針数(縫う回数)が多いほど時間がかかるため、ロゴの大きさや密度も加工費に関わります。
付属費:仕上げの選択
付属とは、Tシャツ本体以外の仕上げに関わるものです。販売用か配布用かで、必要な付属は変わります。
- 織ネーム・ブランドタグの取り付け
- 個包装(OPP袋)・サイズシール
- 下げ札・ハンガー
ノベルティとして手渡すだけなら省ける項目もあります。販売する場合は、届いたときの印象を左右するため検討する価値があります。
販売用なら織ネームと個包装、配布用ならサイズシールのみ、といった切り分けが一般的です。
費用を抑えるときに見直す順番
「予算に収めたい」というときは、闇雲に削らず、影響の小さい順に見直します。見直しの前に、まず現状の見積もりを4要素に分けて眺めると、どこが重いのかが一目で分かります。
- 色数を減らす(版数と刷る回数が同時に減る)
- 付属を絞る(配布用なら個包装を省くなど)
- 工程を1つにする(刺繍かプリントのどちらかに寄せる)
- ボディを見直す(目付や素材を変える)
ボディの変更は着心地に直結するため、最後の手段にするのが無難です。数量と費用の関係は最小ロットの考え方、見積もり時に伝える項目は見積もり依頼のチェックリストをご覧ください。
まとめ
- 費用はボディ代・版代・加工費・付属費の4要素で決まる
- 版代だけが数量で割れる初期費用、他は枚数に比例する
- 版数は色数と位置で決まり、刺繍はデータ作成費がかかる
- 抑えるなら色数→付属→工程→ボディの順に見直す
- 追加生産の際の版の扱いは見積もり時に案内
具体的な金額は仕様で変わりますので、料金の考え方を読んだうえで、アイテム・数量・加工のイメージを添えて無料相談からお問い合わせください。