アパレルOEMの見積もり依頼で伝えること|8項目チェックリスト
「Tシャツ200枚、いくらですか」と送ったら、「もう少し詳しく教えてください」と返ってきた。見積もり依頼でよくあるやり取りです。
原因はシンプルで、OEMの費用はボディ・版・加工・付属の組み合わせで決まるため、8つの項目が揃わないと金額を出せないからです。逆に、この8項目を最初に伝えれば、やり取りは一往復で済みます。
この記事では、8項目それぞれで何を伝えるか、決まっていないときにどう書くか、相見積もりのマナーまでを整理します。
見積もりに必要な8項目
まず一覧です。全部が決まっていなくても、「未定」と書いて送るだけで担当者は動けます。
| 項目 | 伝える内容 | 決まっていないとき |
|---|---|---|
| アイテム | Tシャツ・長袖・パーカーなど | 用途を書けば提案できる |
| ボディ | 品番、または厚さ・素材の希望 | 「厚手・綿」など印象で可 |
| 数量 | 合計枚数 | 幅(150〜200枚など)で可 |
| サイズ配分 | S/M/L/XLの枚数 | 用途から標準配分を提案 |
| 加工 | プリント・刺繍・両方、位置、色数 | デザイン画があれば可 |
| 納期 | 納品希望日 | イベント日・発売日で可 |
| 用途 | 販売・配布・ユニフォーム | 必ず書く |
| 納品形態 | 個包装・サイズシール・納品先 | 「相談したい」で可 |
これらは発注仕様シートに沿って埋めると漏れがありません。
アイテムとボディの伝え方
アイテムは「Tシャツ」だけでなく、長袖やパーカーの併売があるなら一緒に書きます。ボディは品番が分かれば最も正確ですが、分からなくても構いません。
- 品番が分かる: 「OE1116の黒・白」のように書く
- 分からない: 「厚手で透けない綿100%」「速乾のドライ素材」など印象で書く
- 参考にした商品: 手持ちのTシャツの品質表示タグの写真でも伝わる
ボディの厚さ(目付)や色数、サイズ範囲は品番で決まるため、ここが決まると見積もりの精度が一気に上がります。
数量とサイズ配分の伝え方
数量は版代を割る分母になるため、見積もりに最も影響します。幅があってもよいので、上限と下限を伝えてください。
- 合計: 「200枚」または「150〜250枚で検討中」
- 配分: 「S20/M60/L80/XL40」のように、サイズごとに枚数を書く
- キッズ・大きいサイズ: 必要なら混ぜたいサイズを明記する
配分が決まっていなければ、用途を書けば標準的な型を提案できます。考え方はサイズ展開と枚数配分の決め方にまとめています。
加工の伝え方
加工は、費用と納期の両方を動かす項目です。次の3点を分けて書くと伝わります。
- 方法: シルクスクリーン・刺繍・両方の2工程
- 位置と大きさ: 「左胸に刺繍ロゴ、背中に幅30cmほどのプリント」
- 色数: プリントは何色か、刺繍は何色の糸か
デザインデータがある場合は、ai・pdf形式で添付できると理想的です。まだ画像しかない場合は、その旨を書けば必要なデータ形式を案内できます。
ロゴをそのまま刺繍にすると細部がつぶれることがあるため、刺繍希望の場合はロゴの最小サイズも伝えると話が早く進みます。
データの作り方は入稿データの作り方をご覧ください。
納期と用途の伝え方
納期は「納品希望日」で伝えます。目安は仕様確定後およそ6〜8週間で、数量・工程数・時期で前後します。
- 納品希望日: イベント日や発売日の直前ではなく、余裕を持った日にする
- 用途: 販売か配布かで、付属(個包装・タグ)の提案が変わる
- 権利: 他者のロゴやキャラクターを使う場合は、許諾の有無を書く
用途を書かずに依頼すると、必要な付属が抜けた見積もりになり、後から金額が動く原因になります。「間に合うかどうか」を先に知りたい場合は、希望日と数量・工程だけを先に送るのも一つの方法です。
相見積もりのマナー
複数社に見積もりを取るのは自然なことです。ただ、次の点を守ると、各社から精度の高い回答が返ってきます。
- 同じ8項目を同じ内容で送る(条件が違うと比較できない)
- 相見積もりであることを伝えて構わない
- 他社の金額を交渉材料として見せない
- 決まったら、断る会社にも一言返す
極端に安い見積もりは、付属や検品が含まれていない場合があります。金額の内訳をボディ・版・加工・付属の4要素で比較すると差が見えます。
金額だけでなく、ボディの提案力や納期の伝え方も比較の材料です。会社の選び方はTシャツOEM会社の選び方で整理しています。
まとめ
- 見積もりにはアイテム・ボディ・数量・配分・加工・納期・用途・納品形態の8項目が必要
- 未定の項目は「未定」と書けば提案が返ってくる
- 数量と加工が費用に最も影響する
- 権利の確認と用途は必ず添える
- 相見積もりは同条件で送り、断るときも一言返す
8項目のうち埋まっているところだけでも構いませんので、無料相談からお送りください。