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TSUKUWEAR
実務ノウハウ公開 約4分で読めます

Tシャツの縫製のほつれ、原因は部位で分けて記録

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

Tシャツのほつれは、どこの何がほつれたかで、疑う原因が変わります。 縫い糸が切れたのか、生地が縫い目から抜けたのか、刺繍の糸なのかを、まず分けます。

分け方は、部位・気づいた時期・着方と洗い方・写真の4つを記録することです。そのうえで手元の在庫と比べ、発注先に送ります。

グッズや制服のTシャツを納品した後に、「裾がほつれた」と連絡を受けた担当者に向けて書きます。

ほつれは3つに分けて聞く

「ほつれた」という連絡には、ちがう3つのことが混ざっています。 写真で次のどれかを確かめます。

見え方 何が起きているか 次に見ること
縫い目の糸が切れて垂れている 縫い糸の糸切れ 切れた場所と長さ
糸は残っているのに縫い目が開いた 生地の糸が縫い目から抜けた 開いた幅と部位
ロゴの糸が浮いた・切れた 刺繍のほつれ 刺繍の部分だけか

3つ目の刺繍のほつれは、縫製とは別の話です。記録の仕方は刺繍のほつれ・糸のループに気づいたらにまとめています。

縫い目が開くのはなぜ?

縫い糸が切れていないのに縫い目が開くことを、滑脱(かつだつ)といいます。ある試験機関の案内では、次のように説明しています。

縫目に力が加わった時に、縫目部分の生地の糸が滑るように動いて縫目が開いたり縫い代から抜けたりする現象を滑脱と言います。

つまり、縫い糸ではなく、生地の側が動いて開く状態です。同じ案内では、この試験は「一般的に織物に適用されています」とあります。

  • 織物:縦糸と横糸を交差させた生地。シャツやトートバッグに多い
  • 編み物:糸をループにつないだ生地。Tシャツの多くはこちら

Tシャツで縫い目が開いたときは、滑脱の言葉を使うより、「糸は切れていないのに開いた」と見たままを伝えるほうが確実です。

縫い目の強さはどう調べる?

縫い目の強さは、JIS L 1093という試験で調べられます。別の試験機関の案内には、次の記載があります。

主に織物(布帛)製品の縫目評価に用いることが多いのですが、編地(ニット)のリンキング糸強度やカットソーなどの縫い糸強度の評価にも用いることが出来ます。

カットソーは、Tシャツのような編み物を裁って縫った服のことです。同じ案内では、方法として「B法(破裂法)」などが挙がり、編物の目安も載っています。

用途の区分 編物の目安(案内の記載)
外衣類、水着類 400kPa以上
中衣類、寝衣類、肌着類 300kPa以上

kPa(キロパスカル)は圧力の単位です。この表は試験機関の目安です。自分の注文で何を不良とするかは、注文前とサンプル承認の時点で発注先と決めます。

連絡を受けたら何を記録する?

連絡が来たら、部位・時期・着方・写真の4つを記録します。

記録すること 記録の例
部位 右の袖口・縫い目の端から3cm
気づいた時期 届いて2週間後・2回洗った後
着方 店内の作業で毎日着用
洗い方と干し方 洗濯機・ネットなし・乾燥機あり
写真 全体1枚と、ほつれの近くを1枚
品番・色・サイズ 納品の記録から

届いてすぐ・未使用で見つかったのか、着て洗った後なのかは、必ず分けます。原因の調べ方が変わるからです。

首まわりのほつれなら、首リブの作りも伝えます。作りの違いは首リブとは?で確かめられます。

在庫と比べてから送る

手元に未使用の在庫があれば、同じ部位を見ます。

  • 在庫にも同じ部位の糸切れがある:届いた時点の状態を疑う
  • 在庫はきれいで、着た品だけほつれた:着方・洗い方と合わせて相談する
  • 1枚だけで、ほかに連絡がない:その1枚の記録を残して相談する

原因を担当者が決める必要はありません。記録と写真を発注先に渡し、確認の結果を待ちます。

TSUKUWEARでは、検品の担当と範囲を、ご注文時に案件ごとに取り決めてお伝えします。進め方は品質と進め方にあります。

例:店舗スタッフ用の120枚

例として、仮に店舗スタッフ用にTシャツを120枚納品し、1か月後に「裾がほつれた」と3件連絡が来たとします。

  1. 3人に、部位・気づいた時期・洗い方と、写真2枚をお願いする
  2. 写真で、糸が切れたのか、縫い目が開いたのかを分ける
  3. 予備の在庫から同じサイズを出し、裾を見る
  4. 記録・写真・在庫の様子をまとめて、発注先に送る

3件とも同じ部位なら、その部位であることも書き添えます。洗った後のねじれも一緒に来ているなら、斜行の確かめ方の記録も足します。

次にやること

  1. 「ほつれた」という連絡の受付に、部位と気づいた時期を聞く欄を足す
  2. 予備の在庫を1枚、比べる見本として残す
  3. 次の発注では、何を不良とするかを検品基準の作り方に沿って注文前に決める

手元の表や資料のまま、送ってください

配分表・入稿データ・スケジュールが途中でも構いません。足りない項目は、ご返信で一緒に埋めます。

初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。全国どこからでもご相談・納品できます。

ご相談 → 原則3営業日以内にご返信 → 仕様のすり合わせ → お見積もり → ご承認後に製作(仕様確定後6〜8週間が目安)

製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

LINEで送る例:「『Tシャツの縫製のほつれ、原因は部位で分けて記録』を読みました/300枚くらい/時期は未定」

用途・枚数・時期の3つが分かれば、最初のご返信ができます。ロゴやラフの画像があれば一緒に送ってください。LINEでも返信は原則3営業日以内です。

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