毎年開催のイベントTシャツ|共通部分と年号部分を分け、前年の記録を残す
毎年作るイベントTシャツは、デザインを「毎年同じ部分」と「年ごとに変える部分」に分けて設計すると、毎回の手間が減ります。変える部分が決まっていれば、毎年の確認はそこだけで済みます。
もう一つは、前年の記録を残すことです。品番・色・サイズ別の数と、余りや不足を残しておけば、翌年の数量を推測で決めずに済みます。
毎年同じ大会・祭り・社内行事のTシャツを担当する事務局の方に向けて、設計表と記録表をまとめました。
共通部分と毎年変える部分の設計表
まず、デザインの要素を2つに分けます。
| 要素 | 毎年同じ/変える | 決め方 |
|---|---|---|
| 大会名・ロゴ | 毎年同じ | 位置と大きさを固定する |
| 年号・「第◯回」 | 毎年変える | 独立した位置に置き、ほかの要素と重ねない |
| テーマカラー | 毎年変える、または固定 | ボディ色かインク色のどちらで変えるかを決める |
| スポンサーのロゴ | 毎年変わることがある | 並べる枠の大きさを決めておく |
| キャッチコピー | 毎年変える | 文字数の上限を決める |
年号をロゴと重ねたデザインにすると、毎年ロゴごと作り直すことになります。年号は独立した位置に置くのが組みやすい形です。
変える部分の置き方
年ごとの変化をどこで出すかで、毎年の確認の量が変わります。
- 年号と回数だけを変える → 毎年確認するのは数字だけ
- ボディ色を毎年変える → 「何年の色か」が一目で分かる。色の在庫は毎年照合する
- デザイン全体を毎年公募する → 毎年新しいが、版も確認も毎回ゼロから
前年の版を使えるかなど、追加生産や翌年の製作での版の扱いは、お見積もり時にご案内します。
デザインを毎年公募する場合の要項はTシャツのデザイン公募にまとめています。
前年の記録表
翌年の担当者が見ても分かるように、仕様を1枚に残します。
| 項目 | 記録する内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 品番・色 | ボディの品番と色名 | OE1116・ネイビー |
| 加工 | 方法・位置・大きさ・色数 | 背中にシルクスクリーン3色 |
| デザインの原稿 | 最終データのファイル名と保存場所 | 共有フォルダの年度別フォルダ |
| 承認 | 誰がいつ承認したか | 実行委員長・6月10日 |
| 日程 | 仕様確定日と納品日 | 7月1日確定・8月中旬納品 |
| 依頼先と見積書 | 見積書の番号と注文確認書 | 年度のフォルダに保管 |
仕様の書き方は発注仕様シートの項目に合わせると、依頼先に渡すときもそのまま使えます。依頼先を変えるときの資料は依頼先を変えるときの引き継ぎ資料で一覧にしています。
サイズ実績の残し方
サイズ別に、作った数と余った数を残します。翌年の数量を決める根拠になります。
| サイズ | 作った数(記入例) | 余り・不足 |
|---|---|---|
| S | 40 | 余り8 |
| M | 120 | 不足3(予備から充当) |
| L | 110 | 余り2 |
| XL | 45 | 余り0 |
- 申込でサイズを集めた行事は、申込数と当日の交換の数も残す
- 余りが毎年出るサイズは、予備の数を見直す
- 参加者の数が年によって大きく動くなら、数ではなく比率で残す
サイズの集計は数量集計表でCSVに保存すると、年ごとに並べて比べられます。
毎年の日程
TSUKUWEARの制作期間は、仕様確定後およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。
| 時期 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| 行事の翌月 | 余り・不足と反省点を記録表に書く | 事務局 |
| 翌年の準備開始時 | 記録表を見て、変える部分を決める | 事務局・実行委員 |
| 行事日 −(8週間+準備)より前 | 仕様確定 | 事務局 |
日程は前年とほぼ同じになるため、逆算スケジュール表のExcel版に前年の日付を残しておくと便利です。同じものを同じ年のうちに追加する考え方は追加生産と在庫の考え方で扱っています。
相談するときに送るもの
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 前年の仕様 | 記録表、または前年のTシャツの写真 |
| 今年変えたいところ | 年号とテーマカラー |
| 行事の日と数量 | 8月の大会・約500枚 |
TSUKUWEARは100枚以上のご相談が中心です。最小ロットはボディと加工の組み合わせで異なるため、100枚未満もまずご相談ください。
まとめ
- デザインを「毎年同じ部分」と「年ごとに変える部分」に分ける
- 年号は独立した位置に置き、ロゴと重ねない
- 品番・色・加工・承認・日程を1枚の記録表に残す
- サイズ別の作った数と余り・不足を、翌年の数量の根拠にする
前年の写真や記録があれば、そのまま無料相談からお送りください。変える部分を確認して、今年の仕様に落とし込みます。