衣類の静電気と素材の組み合わせ|冬の制服の選び方
衣類の静電気は、素材の組み合わせで起きやすさが変わります。ポリエステルやアクリルと、ナイロンやウールを重ねると起きやすくなります。
冬の制服なら、上着とインナーの素材を書き出して、内側に綿を挟むか、同じ素材でそろえます。それでも足りなければ、静電気を逃がす生地の品番を候補にします。
冬のスタッフウェアや制服を選ぶ担当者に向けて、組み合わせの見方と、選ぶ順番をまとめます。
起きやすい組み合わせ・起きにくい組み合わせ
静電気は、違う素材どうしがこすれたときに起きやすくなります。生活用品メーカーの公式の説明では、次のように分かれます(2026年10月27日に確認)。
| 帯電の向き | 素材 | 重ねたとき |
|---|---|---|
| マイナスになりやすい | アクリル・ポリエステル | 下の段と重ねると起きやすい |
| プラスになりやすい | ナイロン・ウール | 上の段と重ねると起きやすい |
| なりにくい | 綿・麻 | 間に挟むと起きにくい |
同じ素材どうしを重ねた場合も、起きにくいとされています。服どうしの摩擦でも起きるため、洗濯の柔軟剤も対策の1つに挙げられています。
つまり、ナイロンの上着の下にポリエステルのTシャツ、という重ね方は起きやすい側です。
掲載品番で組み合わせを見る
掲載品番の素材で、冬の制服によくある重ね方を当てはめます。
| 上着 | 内側 | 見立て |
|---|---|---|
| BCW-015(表地ナイロン) | POT-104(ポリエステル) | 起きやすい組み合わせ |
| BCW-015(表地ナイロン) | GAT-500(綿100%) | 綿を挟む |
| FLC-018(ポリエステル) | POT-104(ポリエステル) | 同じ素材でそろう |
表の「見立て」は、上の説明に素材を当てはめたものです。実際の着心地は、見本を重ねて確かめます。
上着の裏地や中わたは、表地と素材が違うことがあります。内側の服と触れるのは裏地なので、裏地の素材も確かめます。
静電気を逃がす生地もある
掲載品番には、静電気を逃がす糸を織り込んだ生地のものがあります。
- GA5588・GA5560・GA5542(エプロン):供給元の説明に「ビリッとする不快な静電気を放電させる誘電繊維を織込みました」とある
飲食店や販売のカウンターで、冬にエプロンを着けるなら候補になります。エプロンへの名入れは、エプロンの名入れ刺繍にまとめています。
危ない場所の作業は別の話
ここまでは、ビリッとする不快さを減らす話です。燃えやすいものを扱う場所の作業着は、別に考えます。
繊維の試験機関は、工場などで静電気が放電すると、火災事故につながるおそれがあると説明しています。そうした作業服には、帯電を防ぐ性能を測る試験(JIS T 8118 など)があります。
- 危ない物を扱う現場:規格に合った作業服かを、職場の安全の担当者と確かめる
- 店舗や事務所の制服:素材の組み合わせと、静電気を逃がす生地で選ぶ
掲載品番は、規格に合う作業服として案内しているものではありません。危ない場所で着る服は、素材の組み合わせだけで決めないでください。
例:冬の店舗スタッフ60人なら
仮に、冬の店舗スタッフ60人に、上着とTシャツをそろえるとします。レジでの静電気が気になるという声がある場合です。
- 上着の候補の素材を書き出す(表地と裏地)
- 内側のTシャツを、綿にするか上着と同じ素材にするか決める
- 両方の見本を重ねて数日着てもらい、ビリッとした回数をメモする
内側をドライのTシャツにしたい場合は、上着もポリエステルでそろえる手があります。冬のノベルティや防寒の品番は、冬のノベルティ・防寒アパレルにまとめています。
相談のときに伝えること
素材の組み合わせから品番を選ぶなら、次の4つを伝えると話が早く進みます。
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| いまの上着の素材 | 表地ナイロン・裏地ポリエステル |
| 内側に着る服 | 店のTシャツ・各自の私服 |
| 着る場所 | 乾燥した店内・屋外の受付 |
| 困っていること | レジでビリッとする・服がまとわりつく |
内側を各自の私服にしている職場では、内側の素材がそろいません。気になる声が多いなら、内側のTシャツも制服に含めるかを先に決めます。
次にやること
- いまの制服の上着と内側の素材を、裏地まで書き出す
- 起きやすい組み合わせなら、内側を綿にするか、同じ素材でそろえる案を作る
- 見本を重ねて着て、静電気と着心地を比べる
素材の組み合わせが決まったら、ユニフォーム・イベントTのページから、ロゴの入れ方まで相談できます。