Tシャツ・ポロの生地の編み方|天竺・鹿の子・ハニカム・裏毛の違いと掲載品番
Tシャツの生地は、編み方で見た目と着心地が変わります。天竺はTシャツの基本の平らな編み方、鹿の子は表に細かな粒の凹凸が並ぶポロシャツでおなじみの編み方、ハニカムは蜂の巣のような凹凸、裏毛は裏がループ状のスウェットの生地です。
選ぶときは、編み方の名前より「どこで、どの季節に着るか」から考えます。そのうえで、品番の生地説明に編み方が書いてあるかを確かめます。
編み方の記載は品番によってあったりなかったりします。この記事では、供給元のカタログに記載がある掲載品番だけを挙げます。
編み方の比較表
| 編み方 | 見た目・特徴 | よく使われるもの |
|---|---|---|
| 天竺 | 表が平らで、裏は少しざらつく | Tシャツの身頃 |
| フライス | 表裏が同じ見た目で、よく伸びる | 襟・袖口、インナー |
| 鹿の子 | 表に粒のような凹凸が並ぶ | ポロシャツ |
| ハニカム | 蜂の巣のような凹凸 | スポーツ・作業向けのT |
| ダブルフェイス | 表と裏で違う編み地を重ねる | ドライT・ポロ |
| 裏毛 | 裏がループ状 | スウェット・パーカー |
| 裏起毛 | 裏のループを起こして毛羽立たせる | 秋冬のスウェット |
どれも一般的な呼び方で、同じ名前でも品番ごとに糸や目付は違います。風合いは名前だけで決めず、見本で確かめます。
掲載品番で編み方の記載があるもの
供給元のカタログに、編み方や生地の構造が書かれている品番です。数値はカタログ値で、色数・サイズは発注前に在庫と照合します。
| 編み方の記載 | 品番 | 素材・目付 |
|---|---|---|
| 天竺 | PBT-921 | リサイクルポリエステル100%・210g/㎡ |
| ハニカムメッシュ | HNC-102、HNC-204(長袖) | 綿40%・ポリエステル60%・140g/㎡ |
| ダブルフェイス | POT-104 | ポリエステル100%・140g/㎡ |
| ダブルフェイス(表面メッシュ) | ATP-261 | 綿50%・ポリエステル50%・145g/㎡ |
| 裏起毛 | HSW-138、HSP-136、HSZ-137 | 綿100%・420g/㎡ |
ATP-261は、供給元の説明では「表面ポリエステル(メッシュ)」のダブルフェイス生地です。同じ素材のAPP-260・APL-269も同じ記載があります。
ヘビーウェイトのスウェット3品番は、カタログに「12.4oz裏起毛」とあります。ozは1平方ヤードあたりのオンスで、420g/㎡は約12.4ozです。
記載がない品番の見方
OE1116やGAT-500のように、カタログに編み方が書かれていない品番もあります。その場合、編み方を推測で決めずに次の情報で比べます。
- 素材と目付(生地1㎡あたりの重さ)
- 糸の種類(オープンエンド糸・リングスパン糸など)
- 見本の手触りと、光にかざしたときの透け
糸の違いはオープンエンド糸とコーマ糸の違い、目付の読み方はTシャツの目付の読み方で解説しています。
鹿の子のポロシャツを探している場合も、品番の生地説明で確かめます。掲載のポロシャツでは、ATP-261がダブルフェイス、BSP-265が一部の色でオックスフォード風の生地と記載されています。
用途と季節から選ぶ
| 用途・季節 | 候補になる生地 | 掲載品番の例 |
|---|---|---|
| 普段着のグッズ・ブランドT | 綿の平らな生地 | OE1116・GAT-500・TRS-700 |
| 夏の屋外・運動 | ダブルフェイス・ハニカム | POT-104・HNC-102 |
| スタッフのポロシャツ | ダブルフェイス・オックスフォード風 | ATP-261・BSP-265 |
| 秋冬の物販 | 裏毛・裏起毛のスウェット | SW2210・HSW-138 |
スウェットの裏毛と裏起毛の違いはスウェット・パーカーOEMの基礎で詳しく扱っています。SW2210の裏が裏毛か裏起毛かは、供給元のカタログに記載がありません。
襟・袖口のリブとの関係
フライスやリブ編みは、よく伸びる編み地です。Tシャツでは身頃より、襟や袖口に使われることが多い生地です。
- 襟をリブにするか、身頃と同じ生地のバインダーにするかで見た目が変わる
- 長袖では、袖口にリブがあるかどうかで印象が変わる
- 掲載品番のRL1216とOE1210は、品名で袖口のリブの有無を分けている
首まわりの違いはリブとバインダーネックの違いで解説しています。
プリント・刺繍を入れるときの確認点
表面に凹凸がある生地では、加工の見え方が平らな生地と変わることがあります。どこまで影響するかはデザインと品番で違うため、見本で確かめます。
| 生地 | 確かめること |
|---|---|
| 鹿の子・ハニカム | 細い線や小さな文字が凹凸で見えにくくならないか |
| メッシュ・薄手 | 刺繍のまわりに引きつれやしわが出ないか |
| ポリエステルを含む生地 | 熱を使う工程で縮みや色移りが出ないか |
| 裏起毛 | 刺繍の裏の肌当たり |
ポリエステルを含む掲載品番の多くは、供給元のカタログに「熱をかけると縮む場合がある」との記載があります。加工の方法は、品番を見て加工先と決めます。
用途と季節を送れば、生地と品番の候補を返します
次の3つが分かれば、編み方と品番の候補を絞ってお返しします。
- 用途(グッズ・スタッフ用・ブランドなど)と、着る季節・場所
- 入れたい加工(シルクスクリーン・刺繍・その両方)と位置
- 希望の色と、必要なサイズの範囲
編み方の名前が分からなくても、「手持ちのこの服に近い手触り」といった伝え方で構いません。返信は原則3営業日以内です。
まとめ
- 天竺は平らな基本の編み、鹿の子とハニカムは凹凸、裏毛・裏起毛はスウェットの生地
- 編み方の記載は品番によって違い、記載のない品番は素材・目付・糸と見本で比べる
- 用途と季節から生地を選び、品番の生地説明で確かめる
- 凹凸やメッシュの生地は、加工の見え方と引きつれを見本で確かめる
ボディの種類ごとの品番はボディから選ぶのページにまとめています。候補が絞れないときは無料相談から用途だけでも送ってください。