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実務ノウハウ公開 約5分で読めます

物販の振り返りシート|サイズ別・色別の売れ方を次回の数量に反映する

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

次回の数量を考えるには、柄×色×サイズ別の販売数に、売り切れ時刻と残在庫を合わせて記録します。次回の販売条件も確認し、配分案を作ります。

とくに大事なのが売り切れた時刻です。売り切れたサイズは、販売数が需要の下限でしかありません。いつ売り切れたかが分かれば、売り切れ後の需要を試算する手がかりになります。

物販担当に向けて、そのまま使える記録表と式を示します。合計枚数そのものの出し方はイベント物販Tシャツの数量予測、残った在庫の扱いは売れ残ったグッズTの扱いで扱っています。

記録する項目

会期中と会期後に、次の項目を記録します。

項目 取り方 次回への使い道
用意した数 納品明細・持ち込み数 売れた数との差を出す
売れた数 レジや販売アプリの記録、手書きの集計 サイズ比率の元になる
売り切れた時刻 売り場の担当が書き留める 売り切れたサイズの需要を見積もる
残数 会期後の棚卸し 減らす候補を見つける
問い合わせ 「◯サイズはないか」と聞かれた数 売り切れ後の需要の手がかり
前提条件 販売時間・商品数・価格・会場の導線 次回と条件が違うときの補正

前提条件を書いておかないと、次回に条件が変わったとき、数字をそのまま使ってよいか判断できません。

柄×色×サイズの販売記録表

1行に1種類ずつ書きます。数字は書き方を示す仮のものです。

柄・色・サイズ 用意 → 販売 → 残数 売り切れ時刻・メモ
柄A・黒・M 50 → 50 → 0 14時に売り切れ。その後の問い合わせ8件
柄A・黒・L 50 → 44 → 6 ―
柄A・白・M 30 → 19 → 11 白は全サイズで残りが多い
柄B・黒・XL 20 → 20 → 0 17時に売り切れ

会場と通販は、別の表に分けます。同じ柄でも、会場と通販でサイズの売れ方が違うことがあるためです。

記録表と次回の販売条件を、無料相談からお送りください。次回の発注数は、需要の検討と残在庫の差し引き後に集計します。

売り切れたサイズの需要を見積もる

売り切れたサイズの販売数だけでは、売り切れ後の需要を捉えられません。仮の値として、次の式で試算します。

時間比例で置いた仮の需要 = 販売数 ×(販売時間の合計 ÷ 売り切れまでの時間)

販売ペースが一定だったと仮定する計算です。前半に客が集中すれば過大、後半に増えるなら過小に見積もる可能性があります。

比べる方法 柄A・黒・Mの例 使うときの注意
時間比例 50 ×(8時間 ÷ 4時間)= 100 客足の偏りで上下にずれる
問い合わせを足す 50 + 問い合わせ8件 = 58 聞かずに帰った人は数えられない
採用する値 2つを比べ、会場の様子から決める どちらを使ったかを表の外に書く
  • 開場直後に客が集中した会場では、時間比例の値を控えめに扱う
  • 終演後など後半に客が増えた会場では、時間比例の値が小さく出る場合がある
  • 客足や問い合わせの記録と照合し、採用した値と理由を残す

次回のサイズ配分を出す手順

柄・色ごとの見込みを先に決め、それをサイズに分けます。全体の見込みを柄・色ごとに配ると、同じ数を二重に数えてしまうためです。

  1. 次回の販売見込みを、まず柄・色ごとに分けます。
  2. 柄・色別の販売見込みに、その柄・色内のサイズ比率を掛けます。端数を調整し、サイズ別の合計を柄・色別の見込みに合わせます。
  3. サイズ別に予備を足して必要数を出します。そこから次回も販売できる残在庫を引き、負になる場合は発注数を0とします。
  4. 全行を合計し、販売見込み・予備・残在庫・追加発注数を別々に確認します。

サイズ比率は、その柄・色の中で「サイズ別の需要 ÷ 全サイズの需要の合計」で出します。売り切れたサイズは、上で採用した値を需要として使います。

計算例(柄A・黒、次回の販売見込み120枚)

記録表のMとLの2サイズだけで計算する簡略例です。時間比例の値を採用し、Mの需要は100、売り切れなかったLは販売数の44をそのまま使います。

サイズ 比率 → 販売見込み 予備 → 残在庫 → 追加発注数
M 100 ÷ 144 → 83 3を足して86 → 残0 → 86
L 44 ÷ 144 → 37 3を足して40 → 残6 → 34
合計 83 + 37 = 120 予備6・残在庫6・追加発注120

比率を掛けた値(83.3と36.7)は、合計が120になるように端数を丸めています。残在庫は、汚れがなく次回も同じ柄で売れるものだけを引きます。

柄・色別の販売見込みは、動員や販売期間の増減、下の「色と柄の売れ方」を入れて別に出します。配分を柄×色×サイズの表にするなら、発注仕様シートの配分表が使えます。

色と柄の売れ方も読む

サイズだけでなく、色と柄の偏りも次回の判断材料になります。

読み取れること 次回の打ち手
白が全サイズで残る 白を減らす、または白を外して1色にする
柄Bだけ大きいサイズが売れる 柄Bの大きいサイズの比率を上げる
新しい柄が早く売り切れる 次回は予約で需要を確かめる
どの柄も同じように残る 合計見込み自体を下げる

合計見込みを変えずに色や柄を減らすと、1種類あたりの平均枚数は増えます。ただし、外した色・柄を目当てにしていた人の分が、ほかの種類に移るとは限りません。

記録を続けるためのコツ

振り返りは、記録が取れていなければできません。現場の負担を増やしすぎない形にします。

  • 売り場に、サイズ別の在庫を書いた紙を貼り、売り切れたら時刻を書き込む
  • レジや販売アプリでサイズまで記録できるなら、その設定を販売前に確かめる
  • 会期後の棚卸しは、持ち帰った当日か翌日に行う
  • 毎回同じ表を使い、前回の表と並べて見られるようにする

記録がたまったら、会場・販売時間・商品構成などの条件をそろえて比べます。条件が違う回のサイズ比率は、そのまま次回へ当てはめないようにします。

まとめ

  • 柄×色×サイズ別に、用意した数・販売数・売り切れ時刻・残在庫を記録する
  • 時間比例は仮の試算として使い、客足や問い合わせの記録と照合する
  • 柄・色別の見込みをサイズに配分し、予備と残在庫を反映して追加発注数を出す
  • 会場と通販は分けて記録し、前提条件も書き残す

振り返りの表は、次回の品番と日程とあわせて見ると配分案に落とし込みやすくなります。表の数字から、次回の配分案をお返しします。

手元の表や資料のまま、送ってください

配分表・入稿データ・スケジュールが途中でも構いません。足りない項目は、ご返信で一緒に埋めます。

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製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

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