Tシャツのサイズ展開と枚数配分の決め方|用途別の型と在庫の考え方
100枚のTシャツを作るとき、SとMとLを何枚ずつにするか。デザインより後回しになりがちですが、売れ残りや不足を左右する大事な決め事です。
配分に唯一の正解はありませんが、用途ごとに「はずれにくい型」はあります。この記事ではその型を先に示し、そこから自分の企画に合わせて調整する方法を解説します。
キッズや大きいサイズを入れるかどうか、初回の在庫をどう考えるかも、あわせて整理します。
配分を決める前に確認する3つのこと
サイズ配分は数字を並べる前に、前提を確認すると迷いが減ります。とくに次の3点で、配分の形は大きく変わります。
| 確認事項 | 配分への影響 |
|---|---|
| 誰が着るか | 性別・年齢層でM中心かL中心かが変わる |
| 売るのか配るのか | 販売は幅広く、配布は中心サイズに寄せる |
| 追加生産の予定 | 追加できるなら初回は絞れる |
例えば、着る人が事前に分かっているユニフォームなら申告制で決まります。不特定多数に売るグッズは、買い手の分布を想像して決めます。
用途別の配分の型
用途別に、はずれにくい配分の考え方をまとめます。数字は目安ではなく「形」として捉えてください。
| 用途 | 配分の形 |
|---|---|
| ファングッズ(販売) | MとLを厚く、SとXLを薄く、両端を少し |
| 企業ノベルティ(配布) | Lを中心にMとXLを添える。Sは少なめ |
| スタッフユニフォーム | 着る人の申告で確定。予備を各サイズに少しずつ |
| ブランド立ち上げ | S〜XLを比較的均等に。反応を見て次に寄せる |
販売の場合は「売れ筋を切らさない」ことが最優先です。中心サイズを厚くし、端のサイズは少量にして様子を見ます。
配布の場合は「誰にでも着られる」ことが優先されるため、やや大きめに寄せるのが一般的です。Tシャツは小さいと着られませんが、大きい分には着られます。
キッズと大きいサイズをどう扱うか
親子向けの企画や、幅広い体型のスタッフがいる職場では、キッズや大きいサイズが必要になります。ここで注意したいのは、ボディによってサイズ範囲が違うという点です。
例えば厚手コットンのOE1116は90cmから5XLまでありますが、90・100cmは白・黒・紺のみです。キッズがある品番は全体の一部で、色によっては用意がないこともあります。
- キッズを入れるなら、キッズがあるボディを先に選ぶ
- 色ごとにキッズの有無が違うので、色とサイズを一緒に確認する
- 大きいサイズも同様に、色によっては用意がない場合がある
- キャップ・バッグ類にはキッズサイズがない
キッズ対応のボディはキッズボディにまとめています。デザインをキッズに入れるときのプリント実寸の考え方はプリント位置とサイズの決め方を参考にしてください。
初回は絞って、追加で寄せる
配分の失敗は「端のサイズが余る」か「中心サイズが足りない」のどちらかです。両方を同時に避ける方法が、初回を中心サイズに寄せて、反応を見て追加する設計です。
追加生産の際は、初回と同じボディ・同じ色が手配できるかを確認します。ボディの色によっては供給が止まることもあるので、追加を前提にするなら人気色より定番色を選ぶ方が安全です。
- 初回:中心サイズを厚く、端は少量
- 追加:売れたサイズだけを補充する
- 追加時の版の扱いはお見積もり時に案内
追加生産を含めた在庫の考え方は追加生産と在庫の考え方で詳しく解説しています。
配分表の作り方
決めた配分は、色×サイズの表にして共有します。柄が複数ある場合は、柄ごとに表を分けると読み違いが減ります。
| 色 | S / M / L | XL / 2XL |
|---|---|---|
| 白 | 10 / 25 / 25 | 10 / 5 |
| 黒 | 10 / 25 / 25 | 10 / 5 |
上の数字は形の例で、合計は柄・色ごとに出します。表を一つに固めておくと、見積もり・注文確認・検品のすべてで同じ表が使えます。
- 柄ごとに表を分ける
- 色ごとに行を分け、サイズを列にする
- 合計欄を必ず付ける
- 予備枚数を入れるなら別行にする
数量とサイズ配分は見積もりの必須項目です。発注仕様シートに同じ項目があるので、そこに書き写せばそのまま依頼できます。
よくある失敗と対策
配分で起きやすい失敗は、どれも事前に対策できます。過去の企画があれば、そのときの売れ方・余り方が一番の参考資料です。
- Sを多く作りすぎた → 販売ならSはMより少なめから始める
- 大きいサイズを入れ忘れた → 配布・ユニフォームはXL以上を必ず入れる
- キッズの色が揃わなかった → ボディ選びの段階で色とサイズを同時に確認
- 追加しようとしたら色が無かった → 定番色を軸に、限定色は初回限定と割り切る
数字に迷うときは「余ったら誰が着るか」「足りなかったら誰が困るか」を想像すると、どちらに寄せるべきか見えてきます。
まとめ
- 配分は「誰が着るか」「売るか配るか」「追加するか」で形が決まる
- 販売はMとLを厚く、配布はやや大きめに寄せる
- キッズと大きいサイズはボディと色ごとに有無を確認する
- 初回は中心サイズに寄せ、追加で売れたサイズを補う
- 配分は色×サイズの表にして、見積もりから検品まで同じ表を使う
配分の数字で迷ったら、用途と想定する着用者を添えてご相談ください。無料相談から、企画に合った配分の形をご提案します。