Tシャツプリント方法の比較|シルク・DTF・インクジェット・転写・昇華
Tシャツのプリント方法を調べると、シルクスクリーン・DTF・インクジェット・転写・昇華と名前ばかり並び、どれを選べばいいのか分からなくなります。
先に結論をお伝えすると、100枚以上を同じデザインで作るならシルクスクリーンが基本です。数枚から数十枚で写真のような絵柄なら、別の方法が向くことがあります。
なお、当サイトで手配する加工はシルクスクリーンと刺繍、その組み合わせです。DTF・インクジェット・転写・昇華は一般知識として解説し、ご希望があれば要相談となります。
5つの方法を一言で
まず、それぞれの仕組みを一言で押さえます。
| 方法 | 仕組みを一言で | 向く数量の目安 |
|---|---|---|
| シルクスクリーン | 色ごとの版でインクを押し出す | 100枚以上の同じデザイン |
| DTF | フィルムに印刷して熱で貼る | 少量〜中量 |
| インクジェット | 生地に直接インクを吹き付ける | 数枚〜少量 |
| 転写 | 転写紙に印刷して熱で貼る | 数枚〜少量 |
| 昇華 | 染料を熱で生地に染み込ませる | 少量〜中量(ポリエステル向け) |
版を作るかどうかが、シルクスクリーンとそれ以外の大きな違いです。版を作る方法は初期費用がかかるぶん、数量が増えるほど1枚あたりの負担が薄まります。
数量で選ぶ
プリント方法の選択で最も影響が大きいのは数量です。版を作る方法と作らない方法で、数量と費用の関係が逆になります。
- 数枚〜数十枚: 版を作らないDTF・インクジェット・転写が向く。ネット印刷の得意分野
- 100枚以上: 版代を数量で割れるシルクスクリーンが基本
- 数百〜数千枚: シルクスクリーンで工程を組み、色数と版数を設計する
数枚だけ作りたい場合は、ネット印刷のほうが早く安定して仕上がることが多いです。無理に当サイトへ寄せるより、用途に合った窓口を選ぶことをおすすめします。
数量と依頼先の関係はオリジナルTシャツ業者とアパレルOEM、どちらに頼む?で詳しく整理しています。
デザインで選ぶ
同じ数量でも、デザインの種類によって向く方法が変わります。
| デザイン | 向く方法 | 理由 |
|---|---|---|
| ロゴ・文字・ベタ面 | シルクスクリーン | インク層が厚く発色がはっきり |
| 写真・フルカラー | DTF・インクジェット | 色数の制限がない |
| 全面柄・切れ目のない柄 | 昇華 | 生地全体を染められる |
| 少量の名入れ | 転写 | 1枚ずつ内容を変えやすい |
シルクスクリーンは色数に応じて版が増えるため、多色の写真は苦手です。逆に、色数が少なく輪郭のはっきりしたデザインでは、最も安定した仕上がりになります。
版の仕組みと色数の考え方はシルクスクリーンプリントとはで解説しています。
ボディの素材で選ぶ
プリント方法は、ボディの素材とも相性があります。とくにポリエステルは注意が必要です。
| 素材 | 相性の良い方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 綿100% | シルクスクリーン・インクジェット | 昇華は使えない |
| ポリエステル100% | 昇華・シルクスクリーン(対応インク) | 濃色は染料が移る(昇華移染)に注意 |
| 綿とポリの混紡 | シルクスクリーン | 割合で仕上がりが変わる |
昇華は染料を生地に染み込ませるため、白や淡色のポリエステルにしか使えません。綿には染まらないので、綿Tシャツの全面柄は別の設計になります。
ポリエステルの濃色にシルクスクリーンで白を乗せる場合は、生地の染料がインクに移る現象を抑える工夫が要ります。綿とドライの違いとドライボディのページで詳しく説明しています。
当サイトで対応する方法
ここまでの比較を踏まえて、当サイトの対応範囲を明記します。
- シルクスクリーン: 対応。100枚以上の同じデザインを中心に手配
- 刺繍: 対応。ワンポイントや襟裏など、質感を出したい部分に
- シルクスクリーン+刺繍の2工程: 対応。一つの窓口で両方を手配
- DTF・インクジェット・転写・昇華: 要相談。用途によって別の窓口をご案内する場合もある
刺繍とプリントを組み合わせる設計は刺繍とプリントを一枚に組み合わせる方法で解説しています。
迷ったときの決め方
方法を選ぶ順番は、数量 → デザイン → 素材の順が分かりやすいです。
- 数量を決める(100枚以上ならシルクスクリーンが基本)
- デザインの色数を数える(ベタ・ロゴか、写真か)
- ボディの素材を決める(綿かポリエステルか)
- 写真や全面柄など、シルクスクリーンに向かない場合は要相談として問い合わせる
数量が確定していなくても、おおよその枚数と用途が分かれば方向性はお伝えできます。
まとめ
- 版を作るシルクスクリーンは、100枚以上の同じデザインに向く
- 数枚〜数十枚や写真の絵柄は、版を作らない方法やネット印刷が向く
- 昇華は白・淡色のポリエステル専用で、綿には使えない
- 当サイトの対応はシルクスクリーン・刺繍・その組み合わせで、他の方法は要相談
- 数量 → デザイン → 素材の順で考えると迷わない
自分の企画がシルクスクリーンで成立するか判断がつかない場合は、デザインと枚数を添えて無料相談からお問い合わせください。向く方法を率直にお伝えします。