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シルクスクリーンプリントとは|仕組み・向くデザイン・色数の考え方

「シルクスクリーンって、ほかのプリントと何が違うの?」と聞かれたら、一言で「色ごとに型を作り、インクを押し出す印刷」と答えます。

Tシャツのグッズやノベルティで最も広く使われている方法で、同じデザインを100枚以上まとめて作るときに力を発揮します。

この記事では、版の仕組み、色数と版数の関係、向くデザインと向かないデザインを、初めて発注する方向けに整理します。

シルクスクリーンプリントの仕組み

シルクスクリーンは、目の細かい網(メッシュ)を張った枠に、インクを通したい部分だけ穴を開けた「版」を使います。

子どものころに使った型抜きのステンシルを、布に押し当ててインクを塗る作業を想像すると近いです。

用語 一言でいうと
版 インクを通す穴が開いた型。色ごとに1枚
スキージ 版の上からインクを押し出すゴムのヘラ
色分解 デザインを色ごとに分けて、版の数を決める作業
下地 濃色ボディの上に先に刷る白のインク

実際の工程は、次の順番で進みます。

  1. デザインデータを色ごとに分ける(色分解)
  2. 色の数だけ版を作る
  3. ボディを台に固定し、版を重ねてスキージでインクを押し出す
  4. 熱をかけてインクを乾かし、生地に定着させる

版を作る工程が最初に必ず入ることが、シルクスクリーンのすべての特徴につながります。

色数と版数の関係

シルクスクリーンでは、1色につき1枚の版が必要です。3色のデザインなら3枚の版を作り、順番に重ねて刷ります。

黒や紺などの濃色ボディに明るい色を乗せる場合は、発色を作るための白下地が加わり、版が1枚増えることがあります。

デザインの色数 版の数 補足
1色 1版 ロゴ・文字で最も多い形
2〜3色 2〜3版 色の重なり位置(見当)を合わせる
濃色に多色 色数+下地1版 白下地が加わる場合

版代は初期費用として色数のぶんかかりますが、数量が増えるほど1枚あたりに割った負担は小さくなります。

費用の全体像はTシャツOEMの費用の内訳と料金の考え方で説明しています。

ベタ面に強く、発色がはっきりする理由

シルクスクリーンは、インクを生地の上に「乗せる」印刷です。インクの層が厚いため、広いベタ面でも色がむらになりにくく、洗濯にも強い仕上がりになります。

濃色ボディでも白下地を敷いて発色を作れるので、ブランドカラーのように色を指定したいデザインに向きます。

シルクスクリーンが得意なデザインは次のとおりです。

  • ロゴ・文字・ベタ塗りのイラスト
  • 指定色(コーポレートカラー・推し色)の再現
  • 同じデザインを100枚以上刷る企画
  • 濃色ボディへの白や淡い色のプリント

生地に張りのある厚手コットンのボディは、インクの層を受け止めやすく、ベタ面がとくにきれいに出ます。

向かないデザインと代替案

版に分けられないデザインは、シルクスクリーンが苦手です。無理に刷るより、デザインを調整するか別の方法を検討したほうが仕上がりは安定します。

デザイン 難しい理由 代替案
写真・グラデーション 色が無限で版に分けられない 網点で表現するか、要相談
10色を超える多色 版数が増え、見当合わせも難しい 色を絞る、刺繍と組み合わせる
極細の線・小さな文字 インクが埋まる、かすれる 線を太く、文字を大きく
数枚だけの制作 版代が数量で割れない ネット印刷が向く場合がある

細い線や小さな文字は、データの段階で調整すると解決することが多いです。

発注前に決めておくこと

見積もりを頼む前に次の項目を決めておくと、やりとりが一度で済みます。

  • プリント位置と実寸(胸・背中・袖など)
  • ボディの色とインクの色(濃色なら下地が要るか)
  • デザインの色数(何色まで許容するか)
  • 数量とサイズ配分
  • 納品の時期(仕様確定後およそ6〜8週間が目安)

追加生産の際の版の扱いは、お見積もり時にご案内します。

ボディ色とインク色の組み合わせで迷う場合は、ボディカラーとプリント色の選び方を先に読むと決めやすくなります。

まとめ

  • シルクスクリーンは色ごとに版を作り、インクを押し出す印刷
  • 1色=1版。濃色ボディでは白下地の版が加わることがある
  • ベタ面・指定色・100枚以上の同じデザインに強い
  • 写真・グラデーション・極細線は苦手で、データ調整か別の方法を検討する
  • 位置・色数・数量・時期を決めてから見積もりに進む

デザインがシルクスクリーンに向くか迷ったら、データを添えて無料相談からお送りください。版数と仕上がりの見込みをお伝えします。

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