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TSUKUWEAR
素材・加工公開 約4分で読めます

レーヨンとリヨセルの違い|原料・作り方・表示

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

レーヨンとリヨセルは、どちらも木材パルプから作る繊維です。違いは作り方にあります。

レーヨンは、木材パルプのセルロースを取り出し、再生して糸にします。リヨセルは、ユーカリの木材パルプをNMMOという溶剤で溶かして糸にします。

発注で大事なのは、素材の名前より、品番と色ごとの組成(混ぜた割合)です。アパレルの担当者が、素材の表示を読み分けるための整理をまとめます。

原料と作り方はどう違う?

日本化学繊維協会の「化学繊維の種類」では、それぞれ次のように説明しています。

木材パルプのセルロース(繊維素)を取り出し、再生して繊維化するため、再生繊維に分類されます。

これがレーヨンの説明です。セルロースは、植物の体を作っている成分です。リヨセルは次のとおりです。

ユーカリの木材パルプを原料とし、NMMO(N-メチルモルフォリン-N-オキサイド)と呼ばれる溶剤を用いて紡糸した溶剤紡糸セルロース繊維です。

紡糸(ぼうし)は、溶かした原料から糸を作ることです。近い仲間の繊維も並べると、次のようになります。

繊維 原料 作り方の特徴
レーヨン 木材パルプ セルロースを再生して繊維にする
ポリノジック 木材パルプ レーヨンと製造方法が違う
キュプラ コットン・リンター 銅アンモニア溶液に溶かして紡ぐ
リヨセル ユーカリの木材パルプ NMMOという溶剤で紡ぐ

コットン・リンターは、綿花の種のまわりにある短い繊維のことです。

表示ではどう書かれる?

品質の表示では、繊維の種類ごとに使う言葉が決まっています。 消費者庁の「繊維の名称を示す用語」では、再生繊維について次の表があります。

繊維の種類 表示に使う言葉
ビスコース繊維 レーヨン(重合度で区分あり)
銅アンモニア繊維 キュプラ
上記以外の再生繊維 「再生繊維」に名称を括弧で付記

ビスコース繊維のうち、平均重合度が四百五十以上のものは、「ポリノジック」も使える言葉に入っています。最後の行の書き方は、原文では次のとおりです。

「再生繊維」の用語にその繊維の名称を示す用語又は商標を括弧を付して付記したもの

同じページには、キュプラとリヨセルを見分ける試験の規格が、令和5年1月20日に制定されたという案内もあります。リヨセルを含む生地をどう表示するかは、表示を作る人に確かめます。

TSUKUWEARの品番ではどこに入っている?

TSUKUWEARのカタログには、レーヨンを含む品番があります。リヨセルを含む品番は、カタログにはありません。

品番 レーヨンが入る範囲
TRS-700 ヘザーグレーだけ綿85%・レーヨン15%
TCR-112 全色。混率は色で違う
PMK-214・HMK-213 綿60%レーヨン40%(帆前掛け)

TRS-700は、ヘザーグレー以外の色は綿100%です。同じ品番でも、色によって表示が変わります。

TCR-112の色ごとの混率は、トライブレンドTシャツとは?に表があります。杢グレーの色選びは、杢グレーTシャツへのプリント・刺繍で扱っています。

発注のときは何を確かめる?

素材の名前で選ぶより、次の4つを品番と色ごとに確かめます。

  1. 組成:何が何%か。色ごとに違わないか
  2. 表示:販売するなら、表示が要るかと内容を確認する
  3. 手入れ:洗い方の表示を誰が決めるか
  4. 加工:プリントや刺繍の熱で、色や風合いが変わらないか

TCR-112には、熱で変色する注意があります。刷り色や加工の条件は、加工サンプルで確かめます。

表示の確かめ方の全体は、洗濯表示・品質表示の基礎にまとめています。綿やポリエステルとの混ぜ方の違いは、Tシャツの綿・ポリ・混紡の違いで比べられます。

例:2色を各100枚で作る

例として、仮にTRS-700でヘザーグレーと白を100枚ずつ作るとします。

色 組成
ヘザーグレー 綿85%・レーヨン15%
白 綿100%

この場合、同じ品番でも、2色で素材の表示が違います。販売ページの素材欄を1行で済ませず、色ごとに書き分けます。

品番を選ぶ段階なら、カタログで組成を色ごとに見比べてから候補を絞ります。

次にやること

  1. 候補の品番を、色ごとの組成で書き出す
  2. レーヨンなどを含む色があれば、表示の作り方を発注先に確かめる
  3. 販売ページの素材欄を、色ごとに書き分けるか決める

このボディ・この加工で作れるか、聞いてください

品番やデザインのラフがあれば添えてください。ボディと加工の組み合わせで作れるかどうかと、決めるべきことをお返しします。

初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。全国どこからでもご相談・納品できます。

ご相談 → 原則3営業日以内にご返信 → 仕様のすり合わせ → お見積もり → ご承認後に製作(仕様確定後6〜8週間が目安)

製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

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