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素材・加工公開 約4分で読めます

シルクスクリーンの多色刷り|色数を減らしても見栄えを保つデザインの工夫

執筆・編集:TSUKUWEAR(品質と進め方/運営会社)

色数の多いデザインをシルクスクリーンで刷るときは、まず「色の数=版の数」として数え、次に4つの手法で減らせる色を探します。4つとは、ボディ色を使う(抜き)、近い色をまとめる、線の色を統一する、一部を刺繍に置き換える、です。

色を減らしても、見栄えの芯になる色を残せばデザインの印象は保てます。どの色が芯かを先に決めるのがコツです。

なお、グラデーションや写真のような階調の表現はこの記事では扱いません。図柄によって表現できるかが変わるため、個別のご相談になります。

多色刷りは「色の数=版の数」で考える

シルクスクリーンは、インクの色ごとに版を作り、1色ずつ重ねて刷る加工です。だから色数は、そのまま版の数と刷る回数になります。

  • 色が1つ増えると、版が1枚と刷る工程が1回増える
  • 色と色が接する箇所が多いほど、版の位置合わせ(見当合わせ)の確認点が増える
  • 濃い色のボディでは、発色のための下地の版が加わる場合がある

版の数が費用にどう響くかは、シルクスクリーンの版代で数え方を解説しています。ここでは、デザインの側で色を減らす工夫に絞ります。

自分のデザインの色数を数える手順

色数はデータを見ただけでは数え違えやすいので、次の順で書き出します。

  1. デザインに使っている色をすべて書き出す
  2. ボディ色と同じ色を外す(その部分は刷らずに済む)
  3. 見分けがつきにくい近い色を、1色にまとめられるか印を付ける
  4. 濃色ボディの場合は、下地が要るかを確認事項に入れる
  5. 胸・背中など、位置ごとに分けて数える

記入例として、黒ボディの背中に「黒・白・赤・朱色・灰色」の5色を使うデザインを数えます。

色 扱い 版
黒 ボディ色と同じなので刷らない 0
白・灰色 灰色を白にまとめられるか確認 1〜2
赤・朱色 1色にまとめられるか確認 1〜2
下地 要否を加工先で確認 確認待ち

この例では、最大4色が2色まで減る可能性があります。減らすかどうかの判断は、見た目を確かめてから行います。

色数を減らす4つの手法

次の表が、色を減らす手法と見た目の変化、確認すべき点の一覧です。デザイナーとの打ち合わせにそのまま使えます。

手法 見た目の変化 確認すべき点
ボディ色を使う(抜き) 刷らない部分がボディの色で見える ボディ色を変えると印象も変わる
近い色をまとめる 色の段階が減り、すっきりする まとめた色で境目が消えないか
線の色を統一する 輪郭がそろい、まとまりが出る 細い線がつぶれないか
一部を刺繍に置き換える 立体感と質感の差が出る 工程が2つになる・細部の再現

ボディ色を使う(抜き)

抜きは、刷らない部分をつくり、そこにボディの色を見せる方法です。黒い髪や黒い文字を黒ボディで表すなら、その色の版は要りません。

ただし、ボディ色を複数展開するときは、色ごとに見え方が変わります。ボディ色ごとに完成イメージを並べて確認します。

一部を刺繍に置き換える

ロゴのワンポイントだけを刺繍にすると、プリントの色数を減らしつつ質感の差をつけられます。刺繍とシルクスクリーンの組み合わせの進め方は、刺繍×シルクスクリーンのページにまとめています。

多色のまま刷るときに確認すること

色を減らさずに刷る判断もあります。その場合は、次の点を加工先と確認します。

確認すること 理由
色と色が接する箇所 位置合わせの影響を受けやすい
細い線・小さな文字 実寸で刷れる細さかを見る
色の重なり方 重ねるか、並べるかで版の作り方が変わる
ボディ色との組み合わせ 下地の要否と発色

仕上がりの見え方は、データではなく刷った実物で判断します。サンプルの進め方は加工サンプルと量産承認のページにあります。

色を減らす前に確認すること

色を減らす作業は、元のデザインを変えることでもあります。手を入れる前に、次の点を確かめます。

  • ロゴに使用規定がある場合は、変えてよい範囲と承認者を先に確認する
  • イラストの作者や監修者がいる場合は、色を変える案を見せて承認を取る
  • 色を減らした案と元の案を並べ、どちらで進めるかを記録に残す

ボディ色とプリント色の組み合わせ方は、ボディカラーとプリント色の選び方で詳しく扱っています。

よくある質問

シルクスクリーンは何色まで刷れますか?

色数の上限は、デザインの大きさや位置、加工先の設備で変わります。データを拝見して確認します。

グラデーションや写真をそのまま刷れますか?

この記事の手法の範囲外です。図柄によって表現できるかが変わるため、データを添えてご相談ください。

色数を減らすと費用は変わりますか?

版は色ごとに作るため、色が減れば版の数も減ります。金額はボディと数量と合わせてお見積もりします。

まとめ

  • シルクスクリーンの多色刷りは、色の数がそのまま版の数になる
  • 色数はボディ色・近い色・位置ごとに分けて書き出すと数え違えない
  • 減らす手法は、抜き・色をまとめる・線色の統一・刺繍への置き換えの4つ
  • ロゴや作品の色を変える前に、変えてよい範囲と承認者を確認する

デザインのデータか画像を送っていただければ、色数の数え方と減らせる色の候補をお返しします。ボディ色や枚数が未定でもかまいません。無料相談のフォームかLINEからお送りいただくと、原則3営業日以内に返信します。

このボディ・この加工で作れるか、聞いてください

品番やデザインのラフがあれば添えてください。ボディと加工の組み合わせで作れるかどうかと、決めるべきことをお返しします。

初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。全国どこからでもご相談・納品できます。

ご相談 → 原則3営業日以内にご返信 → 仕様のすり合わせ → お見積もり → ご承認後に製作(仕様確定後6〜8週間が目安)

製作例:YouTuber「水ラーメン」の公式グッズ。2柄×3色・合計3,000枚、シルクスクリーン+刺繍の2工程を、発注から約5週間半で納品しました。事例を見る

LINEで送る例:「『シルクスクリーンの多色刷り』を読みました/300枚くらい/時期は未定」

用途・枚数・時期の3つが分かれば、最初のご返信ができます。ロゴやラフの画像があれば一緒に送ってください。LINEでも返信は原則3営業日以内です。

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