舞台・ミュージカルの公演グッズT|公演期間と会場数で数量を割る
舞台の公演グッズTは、公演数×席数×販売率で全体の見込みを出し、会場ごとの公演数で割って納品先を決めます。販売率は、自分たちの過去の公演の物販記録から入れます。
キャストとスタッフが着る座組みTは、販売用とは別の仕様で数えます。人数で数が決まり、名前やスタッフ表記を入れることもあるからです。
この記事は、劇団や制作会社で、公演グッズと座組みTの担当になった方向けです。コンサートやフェスの運営スタッフTはコンサート・フェスのスタッフTシャツで扱っています。
販売見込みの式
舞台は公演ごとの席数がはっきりしているので、数量の根拠を作りやすい分野です。
販売見込み = 公演数 × 1公演の席数 × 販売率
発注数 = 販売見込み × サイズ比率 + サイズごとの予備
| 項目 | 記入例 | 出どころ |
|---|---|---|
| 公演数 | 東京10公演・大阪4公演 | 公演の日程 |
| 1公演の席数 | 会場ごとの客席数 | 劇場の資料 |
| 延べ席数 | 会場ごとに公演数×席数 | 上の2つの掛け算 |
| 販売率 | 前回公演の物販記録 | 自分たちの過去の記録 |
販売率は、作品や出演者、グッズの種類で大きく変わります。ほかの公演の数字を借りず、自分たちの記録を入れるのが基本です。
リピーターが多い公演の考え方
同じ人が何度も観に来る公演では、延べ席数ほど購入者は増えません。前回の記録で「公演数が増えたときに販売数がどう伸びたか」を見て、販売率を調整します。
数量予測と売れ残りの考え方はイベント物販Tシャツの数量予測にまとめています。
会場ごとの割り振り
複数の劇場を回る公演では、会場ごとに納品数を決めます。
| 会場 | 割り振りの考え方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 初日の会場 | 延べ席数の比率+初日の上乗せ | 搬入できる日時 |
| 2会場目以降 | 延べ席数の比率 | 前の会場の残りを移すか |
| 千秋楽の会場 | 残りの在庫で回すか決める | 終演後の在庫の行き先 |
会場への直送や倉庫への納品の確認項目は、会場直送・倉庫納品の確認事項で表にしています。
ツアーの途中で売り切れても、追加には仕様確定後およそ6〜8週間かかります。公演期間中の追加は間に合わない前提で、初回の数と予備を決めます。
座組みTと販売用Tの仕様の分け方
座組みTは、カンパニーの一体感を出すためのTシャツです。販売用とは、数の決まり方も求められることも違います。
| 比べる点 | 座組みT(キャスト・スタッフ用) | 販売用の公演グッズT |
|---|---|---|
| 数の決まり方 | 人数×着替えの枚数 | 公演数×席数×販売率 |
| デザイン | 公演ロゴ+「STAFF」などの表記 | 普段着にできる柄 |
| ボディ | 稽古や仕込みで動きやすいもの | 着心地と色の展開 |
| サイズ | 全員から回収した実数 | サイズ比率+予備 |
稽古場や仕込みで汗をかくなら、ドライ素材のPOT-104(ポリエステル100%・140g/㎡・21色)が候補になります。販売用は綿のOE1116(綿100%・210g/㎡・42色)など、着心地と色数で選びます。数値は掲載品番の値で、色とサイズは発注前に在庫と照合します。
個人名を入れたいとき
キャスト一人ずつの名前を入れる加工は要相談です。全員共通の表記(公演ロゴ+STAFFなど)にすると、版を共用できます。
日程の決め方
TSUKUWEARの場合、制作期間は仕様確定後およそ6〜8週間が目安で、数量・工程数・時期で前後します。
- 初日の会場への納品日を決める
- 座組みTは、稽古で着るなら稽古初日を納品日にする
- 制作期間を引いて、仕様と数量の確定日を出す
- その前に、デザインと関係者の承認を終える
座組みTと販売用Tを同じ時期にまとめて発注すると、確認の窓口を1つにできます。
よくある質問
再演や続編の公演でも同じデザインで作れますか
同じデザインで作ることはできます。追加生産の際の版の扱いは、お見積もり時に案内します。前回の販売記録があれば、販売率とサイズ比率をそのまま次の数量に使えます。
出演者の写真やイラストを入れたいときは
- 出演者本人と所属事務所の承認を、デザインの確定前に取る
- 写真やグラデーションの再現は要相談。色数を絞ったイラストならシルクスクリーンで刷れる
- 原作のある作品は、権利者の承認の範囲と回数を先に確認する
まとめ
- 販売用は公演数×席数×自分たちの販売率で見込み、会場ごとに割る
- リピーターが多い公演は、延べ席数ほど売れない前提で調整する
- 座組みTは人数で数え、販売用とはボディもデザインも分けて考える
- 公演期間中の追加は間に合わない前提で、初回の数と予備を決める
公演の日程と会場(公演数・席数)、座組みの人数を、ライブ・ツアー物販の相談の窓口か無料相談のフォーム・LINEから送ってください。販売率の記録がなくても構いません。原則3営業日以内に返信し、会場ごとの数量と2つの仕様の組み方をお返しします。