Tシャツの丸胴と横割りの違い|脇の縫い目とプリント
丸胴は脇に縫い目がないTシャツ、横割りは脇に縫い目があるTシャツです。見分けるには、脇の下から裾までの線を見ます。
脇をまたぐ柄や、まっすぐな形を選ぶなら丸胴が候補です。裾が広がる形やウエストがくびれた形なら横割りが候補です。胸と背中の中央に刷るだけなら、脇の縫い目は柄にかかりません。
ブランドやグッズのTシャツで、ボディ(無地のTシャツ)を選ぶ担当者に向けて書きます。
丸胴と横割りは何が違う?
違いは、胴の部分の作り方です。あるボディメーカーの解説では、次のように説明しています。
- 横割り:「Tシャツの形状に裁断した2枚の生地を縫製して作ります。」
- 丸胴:「生地を筒状に編み、その形状を胴体部としてそのまま活かし、袖を縫製して作ります。」
つまり横割りは、前と後ろの2枚を脇で縫い合わせます。丸胴は、筒の形に編んだ生地に袖を付けます。
| 比べる点 | 丸胴 | 横割り |
|---|---|---|
| 脇の縫い目 | なし | あり |
| 向く形 | まっすぐな箱型 | 裾広がり・くびれ |
| 脇をまたぐ柄 | 向く | 縫い目がかかる |
| ねじれの見え方 | 目立ちにくい | 目立ちやすい |
形で選ぶならどちら?
形にこだわるなら横割りです。同じ解説では、横割りは裾に向かって広がる形や、ウエストが引き締まって見える形を作りやすいとしています。
丸胴は筒の生地をそのまま使うので、まっすぐな箱型のTシャツに向くとされています。
- 普段着らしいまっすぐな形のTシャツ:丸胴か横割りかより、身幅と着丈で選ぶ
- 女性向けのくびれた形や裾広がり:横割りが候補
- 体に沿わせたい形:横割りが候補
形は、丸胴か横割りかだけでは決まりません。サイズ表の身幅・着丈・肩幅で比べます。読み方はTシャツのサイズ表の読み方にあります。
プリントの位置はどう変わる?
脇をまたいで柄を入れたいなら、丸胴を条件にします。 横割りは脇に縫い目があるので、その解説でもプリントの自由度は少し低くなるとしています。
| 入れたい柄 | 判断 |
|---|---|
| 胸・背中の中央 | どちらでもよい |
| 前から脇を通って背中へ続く柄 | 丸胴を条件にして相談 |
| 脇に沿った縦のライン | 丸胴を条件にして相談 |
| 裾まわりをぐるりと一周する柄 | 刷れる範囲を先に確かめる |
脇や裾をまたぐ位置は、丸胴でも刷れるとは限りません。刷る道具に生地をのせられる範囲で決まるからです。脇をまたぐ柄は、ボディと加工の組み合わせで刷れるかを確かめる「要相談」の位置です。
胸や背中の位置の決め方は、プリント位置とサイズの決め方で扱っています。
洗ったあとのねじれは?
洗ったあとに脇の線が前にずれる「斜行(しゃこう)」は、横割りのほうが目立ちやすいとされています。生地がねじれると、脇の縫い目も一緒に動くからです。
丸胴は縫い目がないので、斜行が目立ちにくいとされています。ただし、目立ちにくいということは、ねじれが無くなるわけではありません。
- 横割り:脇の線が前に回り込んでいないかを見る
- 丸胴:柄が傾いていないか、裾が斜めになっていないかを見る
洗う前と洗ったあとの比べ方は、Tシャツの縮みで、見本を洗って寸法を測る手順にまとめています。どこまでを不良とするかは、注文前とサンプル承認の時点で発注先と合意します。
掲載品番はどちら?
TSUKUWEARのカタログに載せている品番の情報には、丸胴か横割りかの記載がありません。見た目の形だけで、どちらかを決めつけないでください。
丸胴か横割りかが仕上がりに関わるときは、次のどちらかで確かめます。
- 候補の品番の見本を取り寄せて、脇の下を見る
- 相談のときに「脇をまたぐ柄がある」と伝え、候補の品番で確かめてもらう
ラグランやリンガーのように、袖や襟の縫い目が柄に関わる形もあります。形違いの品番は形違いのTシャツで比べています。
例:脇にラインを入れたいダンスチーム
例として、仮にダンスチームが120枚のTシャツを作り、脇に沿って縦のラインを入れたいとします。
- 「脇に沿ったライン」を入れる位置として、最初の相談で伝える
- 候補の品番が丸胴かを、見本で脇の下を見て確かめる
- 横割りしか合う品番がなければ、ラインを前身頃の端に移すかを決める
- 刷れる範囲が分かったら、サンプルで位置を確かめる
TSUKUWEARのご相談は100枚以上が中心です。仕様が決まってから納品まで、およそ6〜8週間が目安で、数量・工程数・時期で前後します。
サンプルで何を確かめるかは、加工サンプルと量産承認のページにまとめています。
次にやること
- 手元のTシャツの脇の下を見て、丸胴か横割りかを確かめる
- 柄が脇をまたぐかを、デザイン案に書き込む
- またぐなら、候補の品番と柄の位置を添えて相談する