企業ノベルティ・販促Tシャツの作り方|用途別のボディと配布の注意点
展示会で配る、キャンペーンの景品にする、店頭スタッフに着せて宣伝する。企業がTシャツを作る目的は、ひとつではありません。
目的が違えば、選ぶボディも数量も納品形態も変わります。この記事では、企業のノベルティ・販促担当者が最初に整理すべき点を、用途別に説明します。
数枚のサンプル配布であればネット印刷が向きます。100枚以上をまとめて作る場合の考え方が、この記事の対象です。
まず「配る」のか「売る」のかを決める
ノベルティTシャツは、大きく「無償で配るもの」と「販売するもの」に分かれます。この違いで、品質の基準と付属品の要否が変わります。
| 項目 | 配布用 | 販売用 |
|---|---|---|
| ボディの基準 | 用途に足りる厚さ | 手に取って納得できる厚さ |
| 付属品 | 不要なことが多い | タグ・品質表示・個包装を検討 |
| 表示の確認 | 社内ルールに沿う | 表示に関する確認が必要 |
販売する場合は、洗濯表示などの表示について確認が必要になります。詳しくは洗濯表示・品質表示の基礎を参照してください。
用途別のボディの選び方
ボディとは、プリント前の無地Tシャツのことです。用途に合わないボディを選ぶと、配った先で着てもらえません。
判断の軸は、着る場面と着る回数の2つです。
| 用途 | 向くボディ | 理由 |
|---|---|---|
| 展示会・イベントで配布 | 定番コットン | 枚数を確保しやすく、着心地も標準的 |
| 屋外キャンペーン・スポーツ協賛 | ドライ(ポリエステル) | 汗に強く乾きやすい |
| 記念品・周年グッズ | 厚手コットン | 長く着られ、記念品らしい重みがある |
厚手コットンの品番には、色数が多く、サイズも幅広いものがあります。ドライの品番には、蛍光色や紫外線対策の機能を持つものもあります。
色は、コーポレートカラーに近いボディ色を選ぶ方法と、白や黒のボディにロゴ色を載せる方法があります。ボディ色の選択肢は品番で差があるため、候補色を先に伝えると照合が早く進みます。
定番コットンの品番は定番ボディのページで確認できます。
ロゴ・キャラクターの使用許諾
自社ロゴだけなら問題は起きにくいです。注意が必要なのは、他社のロゴやキャラクターを載せる場合です。
- 協賛先や取引先のロゴは、使用の許可を書面で得る
- キャラクターやアニメの図柄は、権利者の許諾が必要
- 有名人の写真や名前は、本人・所属先の確認が必要
- ロゴの配色や余白の規定(ガイドライン)があれば入手する
ロゴの原本データ(ai形式など)が社内に無い場合は、広報や制作会社に問い合わせておきます。画像を拡大しただけのデータでは、プリントの線がぼやける原因になります。
権利に関わる判断は、社内の法務や専門家に確認してください。制作の窓口では、許諾の有無を発注前に確認します。
数量とサイズ配分
配布用は、「何人に配るか」から数量が決まります。用途に応じて予備を検討しておくと、当日の追加要望に対応できます。
サイズは、配布相手の属性に合わせて配分します。相手が不特定多数なら、MとLを中心にした山型が基本です。
- 展示会の来場者向け: M・Lを厚く、S・XLを薄く
- 自社スタッフ向け: 事前にサイズを集めて発注する
- 景品向け: サイズを選べる仕組みにするか、中心サイズ寄りの配分にする
販売用の場合は、配布用より慎重に数量を決めます。初回を控えめにし、反応を見て追加する設計が安全です。
数量が増えると、版代などの初期費用を枚数で割れるため、1枚あたりの費用は下がりやすくなります。費用の構造はTシャツOEMの費用の内訳で説明しています。
納品形態と社内での配り方
作ったあとの「配り方」も、発注前に決めておきます。納品形態によって、袋詰めやサイズシールの有無が変わるからです。
| 配り方 | 向く納品形態 |
|---|---|
| 展示会ブースで手渡し | サイズ別にまとめて箱詰め |
| 発送で届ける | 個包装+サイズシール |
| 社内で一括配布 | サイズ別の箱詰め+枚数表 |
個包装の詳細は個包装・OPP袋・サイズシールを参考にしてください。
日程の目安
制作期間は、仕様確定後およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。
展示会や周年イベントの日程が決まっているなら、早めに仕様を固め始めるのが安全です。制作期間の前に、デザインや社内確認の期間も見込みます。
- 用途と数量を決める
- ボディと加工(プリント・刺繍)を決める
- ロゴの許諾とデータを整える
- サンプルを確認して本生産に進む
まとめ
- 「配る」か「売る」かで、品質基準と付属品が変わる
- ボディは、着る場面と着る回数で選ぶ
- 他社ロゴ・キャラクターは、発注前に許諾を確認する
- 数量は配布人数+用途に応じた予備、サイズはM・L中心の山型
- 仕様確定後およそ6〜8週間が目安。日程が決まったら早めに相談する
用途が定まっていない段階でも、無料相談で整理からお手伝いします。