受注販売と在庫販売の違い|Tシャツグッズの生産時期の決め方
受注販売は注文を締め切ってから作る売り方、在庫販売は先に作ってから売る売り方です。違いは、生産と販売の順番にあります。
どちらにするかは、販売日に現物が必要か、購入者に届くまで待ってもらえるかで決まります。会場で手渡すなら在庫販売、通販で記念品を届けるなら受注販売が検討しやすい形です。
両方を組み合わせる企画もあります。違いを表で比べてから、日程と数量の決め方を説明します。
受注販売と在庫販売の比較
同じTシャツでも、売り方によって決めることが変わります。
| 項目 | 受注販売 | 在庫販売 |
|---|---|---|
| 作る時期 | 受付の締切後 | 販売開始の前 |
| 数量の決め方 | 集計した注文数+予備 | 予測した販売数+予備 |
| 購入者に届く時期 | 製作期間の分だけ後になる | 購入したその場、またはすぐ |
| 売れ残り | 予測による余りは出にくい。予備・注文の取消・最低製作数量に合わせた上積みの分は残りうる | 予測が外れた分 |
| サイズの欠け | 起きにくい | 売れ筋サイズから欠ける |
| 向く場面 | 通販・記念品・周年グッズ | 会場物販・常設の販売 |
在庫販売の数量の考え方はイベント物販Tシャツの数量予測で扱っています。
受注生産グッズのデメリットと対策
受注生産は売れ残りの予測が要らない反面、次の弱点があります。受付ページを作る前に、それぞれの対策を決めます。
| デメリット | 対策 |
|---|---|
| 届くまで待たせる | お届け目安を受付時に日付で示し、遅れたときの連絡方法を決める |
| 締切後は数が増やせない | 締切後の注文を受けるか、次回の受付に回すかを決める |
| 実物を見ずに買ってもらう | 販売ページにサイズ表と、実物またはサンプルの写真を載せる |
| 最低数量に届かない場合がある | 何枚以上で製作するかと、届かなかった場合の扱いを先に載せる |
YouTuberのグッズで受注・在庫・EC・イベントのどれで売るかを比べるなら、YouTuberグッズの作り方で販売形態ごとの進め方を扱っています。
受注販売の日程を式で出す
受注販売では、購入者に「いつ届くか」を受付の時点で案内します。その日付は次の式で見込みます。
- 購入者へのお届け目安 = 受付締切 + 集計と発注の日数 + 仕様確定後の製作期間 + 納品後の検品・梱包・発送作業の日数 + 購入者までの配送日数
TSUKUWEARの製作期間の目安は、仕様確定後およそ6〜8週間です。数量・工程数・時期で前後し、確定した納期は見積書と注文確認書で案内します。
ボディ・加工・データは受付を始める前に決めておきます。締切後に決めるのが数量だけになれば、仕様確定までの日数が短くなります。ただし、締切後に集計した数量でボディを手配できるかと納期は、その時点で改めて確認します。
受付を始める前に決めること
受注販売は、受付を始めてから条件を変えにくい売り方です。次の項目は受付前に決めます。
- 柄・ボディの色・サイズの選択肢(品番ごとの色×サイズの設定と、ボディの手配の方法・時期を確認)
- ボディが手配できなかった色・サイズが出たときの、購入者への案内
- 受付期間と締切日
- 購入者へのお届け目安と、遅れた場合の連絡方法
- 販売ページに載せる写真(実物を使う場合はサンプルを作るか)
- 何枚以上で製作するかと、下回った場合の扱い
TSUKUWEARは100枚以上のご相談が中心で、最小ロットはボディと加工の組み合わせで異なります。注文が少なかった場合の扱いは、受付前に決めておきます。
購入者へのお知らせは、次のような形で受付ページに載せます。日付と条件は企画に合わせて書き換えます。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 受付期間 | ◯月◯日〜◯月◯日 |
| お届け目安 | ◯月下旬ごろ(製作状況により前後します) |
| サイズ | 品番のサイズ表を掲載。寸法を見て選んでもらう |
| 交換 | サイズ交換の受付条件と期限 |
| 中止の条件 | 製作に必要な数に届かなかった場合の扱い |
交換用の予備を決める
受注販売でも、予備はゼロにしません。サイズ交換や不良への対応に使う分を、目的を決めて持ちます。
- サイズ交換: 購入者がサイズを選び間違えたとき
- 不良対応: 汚れや加工の不具合が見つかったとき
- 関係者分: 出演者・スタッフ・見本用
予備の数は企画ごとに決め、注文数とは別の行で管理します。配分表の作り方はサイズ配分の決め方にまとめています。
組み合わせる場合の考え方
会場では在庫販売、会場に来られない人には受注販売、という組み合わせもあります。
| 販売の場 | 売り方 | 数量の根拠 |
|---|---|---|
| イベント会場 | 在庫販売 | 来場見込みと過去の販売記録 |
| 通販(会期後) | 受注販売 | 受付期間に集まった注文 |
| 会場の売り切れ分 | 受注販売に切り替え | 売り切れ後の注文 |
受注・在庫をEC・ポップアップ・卸のどこで売るかは、Tシャツブランドの売り方で比べています。追加生産にも仕様確定後およそ6〜8週間かかるため、在庫販売分の補充は初回の数量と合わせて決めます。購入者への個別発送や在庫の保管を誰が担うかは、販売を始める前に決めます。TSUKUWEARでの対応可否は、ご相談時に確認します。
どちらにするかの判断表
次の質問に答えると、寄せる方向が見えます。
| 確認項目 | 受注販売に寄せる条件 | 在庫販売に寄せる条件 |
|---|---|---|
| 販売日に現物が要るか | 要らない | 要る |
| 購入者を待たせられるか | 待ってもらえる | その場で渡したい |
| 需要の根拠 | 予測が難しい | 過去の販売記録がある |
| 保管場所 | 持ちたくない | 確保できる |
| 販売期間 | 期間を区切れる | 継続して売る |
まとめ
- 受注販売は締切後に作り、在庫販売は先に作る。違いは生産と販売の順番
- 受注販売のお届け目安は、締切・集計・製作期間・発送作業・配送日数の合計で見込む
- 仕様は受付前に決め、締切後は集計数量での手配可否と納期を再確認する
- 最低数量と、下回った場合の扱いは受付前に決める
- 受注販売でも、交換・不良対応の予備は別に持つ
受付期間や販売日が決まっていれば、製作期間を含めた日程を見積もりの段階でお伝えします。無料相談からお送りください。