酒蔵・ブルワリー・ワイナリーのTシャツ|蔵の作業着と販売グッズを1回で作る
酒蔵やブルワリーのTシャツは、蔵で着るスタッフ用と、直売所やイベントで売る販売用を、同じ銘柄ロゴで1回に相談するのが効率的です。ロゴのデータと確認を共通にしたまま、ボディと加工だけを用途ごとに変えられます。
迷いやすいのは、ラベルの意匠や筆文字の銘柄名をどこまでウェアに写すかです。細かいラベルはそのまま刷るより、要素を絞って刺繍とプリントに振り分けると、普段着として着てもらいやすくなります。
この記事は、酒蔵・クラフトビール醸造所・ワイナリーで、スタッフウェアや物販を担当する方向けです。TSUKUWEARのご相談は100枚以上が中心です。
スタッフ用と販売用の仕様の分け方
最初に、2つの用途で何を共通にし、何を分けるかを決めます。数値は掲載品番のカタログ値で、在庫は発注前に照合します。
| 項目 | スタッフ用 | 販売用 |
|---|---|---|
| ボディ | 作業向きにPOT-104(ポリエステル100%・140g/㎡・21色)やGAT-500(綿100%・190g/㎡・28色) | 普段着向きにOE1116(綿100%・210g/㎡・42色) |
| 色 | 汚れが目立ちにくい紺・黒など | 銘柄のイメージに合う色を2〜3色 |
| 加工 | 背中に蔵名をシルクスクリーン | 胸に銘柄ロゴの刺繍、背中にプリントなど |
| 数量の出し方 | スタッフ数 × 枚数 + 予備 | 直売所とイベントの販売見込み |
スタッフ用は使い切る数、販売用は売れ残りのリスクがある数です。数量の出し方を分けて書くと、販売用を見込み以上に作りすぎずに済みます。
銘柄ロゴ・ラベル意匠をシルクと刺繍に落とす
ラベルには、銘柄名・蔵の印・細かい模様・説明文が詰まっています。ウェアにするときは、どの要素をどの加工で見せるかを分けます。
| ラベルの要素 | 向く加工 | 理由 |
|---|---|---|
| 筆文字の銘柄名(大きく) | シルクスクリーン | かすれや払いを大きく刷れる |
| 蔵の印・家紋・小さなマーク | 刺繍 | 糸の立体感で、印らしさが出る |
| 細かい模様・説明文 | 省くか、プリントで大きく | 小さい文字は糸で表しにくい |
| 銘柄名を胸に小さく | 刺繍 | 販売用に特別感を出せる |
1つのロゴを、プリントと刺繍に分けて組み合わせることもできます。YouTuber「水ラーメン」の公式グッズでは、1つのロゴをシルクスクリーンで刷り、その一部(釣り人と「R」)を刺繍に置き換えました。詳しくは製作事例をご覧ください。
筆文字を刺繍にするときの考え方は筆文字ロゴの刺繍、2工程の組み方は刺繍とプリントの組み合わせにまとめています。ロゴやラベルに使用規定がある場合は、省いてよい要素と承認者を先に確認します。
銘柄ロゴと、スタッフ数・販売見込みを送っていただければ、2つの用途の配分と加工の案をお返しします。無料相談からどうぞ。
イベント出店日から逆算した工程表
ビアフェスや蔵開きなど、販売の日が決まっているなら、そこから逆算します。TSUKUWEARの場合、制作期間は仕様確定後およそ6〜8週間が目安で、数量・工程数・時期で前後します。
| 時期の目安 | やること |
|---|---|
| 出店日の3か月前 | 用途と数量の見込み、ロゴデータをそろえて相談 |
| 出店日の2か月半前まで | 品番・色・加工・サイズ配分を確定 |
| 確定後 | 刺繍は見本で糸の色と大きさを確認 |
| 出店日の1〜2週間前 | 納品・検品、販売用は値札や陳列の準備 |
刺繍とプリントの両方を入れると工程が直列になるため、1つの加工だけより日数を見込みます。日付を入れて逆算するなら納品日からの逆算スケジュールが使えます。
追加の制作にも同じくらいの期間がかかります。単発の出店で売り切りたい場合は、初回で数を確保し、毎年の蔵開きのように続くなら、売れ行きを記録して次回の数に反映します。
販売用のサイズ配分と表示
販売用はサイズの申告がないため、客層から割合を置いて配分します。
| サイズ | 割合の置き方 | 100枚の場合の記入例 |
|---|---|---|
| S | 少なめ | 10 |
| M | 中心 | 25 |
| L | 中心 | 30 |
| XL | 中程度 | 25 |
| XXL | 少なめ | 10 |
- 割合は記入例で、蔵の客層で変わる
- 販売するウェアに付ける表示は、用途を伝えて、要るかと内容を確認する
- 酒類の広告や表示に関するルールが、ウェアのデザインに関係するかは、業界団体や専門家への確認が必要
表示の基礎は洗濯表示・品質表示の基礎にまとめています。
相談するときに送るもの
| 送るもの | 決まっていない場合 |
|---|---|
| 銘柄ロゴ・ラベルのデータ | ラベルの写真でも可 |
| スタッフ数 | 概数で可 |
| 販売の見込みと販売場所 | 「未定」で可 |
| 出店日・販売開始日 | 時期の目安で可 |
観光地の売店で売るお土産Tシャツの考え方は観光地のお土産Tシャツにもまとめています。
まとめ
- スタッフ用と販売用は、ロゴを共通にしてボディと加工を分ける
- ラベルは要素を分け、筆文字はプリント、印やマークは刺繍に振り分ける
- 出店日から逆算し、2工程なら日数を多めに見込む
- 販売用のサイズは客層から割合を置き、表示は用途を伝えて確認する
フォームまたはLINEから送っていただければ、原則3営業日以内に返信します。刺繍とプリントの組み合わせは刺繍×シルクスクリーン、販売用の企画はグッズ制作もご覧ください。