衣類の通販の返品特約|サイズ違いの返品をどう書く
衣類を通販で売るとき、返品特約を書かなければ、受け取りから8日以内はお客さまの送料負担で返品できるのが原則です。サイズ違いの返品を受けないなら、そのことを特約として書きます。
ネット通販では、商品ページと、注文を確定する直前の画面(最終確認画面)の両方に書きます。
Tシャツを自分のネットショップで売り始める担当者に向けて書きます。
通販の返品のルールは?
消費者庁の「特定商取引法ガイド」は、通販の返品を次のように説明しています。
その契約に係る商品の引渡し(特定権利の移転)を受けた日から数えて8日以内であれば、消費者は事業者に対して、契約申込みの撤回や解除ができ、消費者の送料負担で返品ができます。
続けて、こう書いています。
もっとも、事業者が広告であらかじめ、この契約申込みの撤回や解除につき、特約を表示していた場合は、特約によります。
つまり、何も書かなければ8日のルールになります。返品の条件を自分で決めたいなら、決めた内容を広告に書きます。
- 8日の数え方:商品を受け取った日から
- 送料:何も書かなければ、お客さまの負担
- 特約:広告に書いた条件が優先
どこに書く?
ネット通販では、2か所に書きます。同じガイドは、広告に書く項目として「返品に関する事項(返品の可否・返品の期間等条件、返品の送料負担の有無)」を挙げています。
さらに、ネット通販については「最終確認画面においても表示することを定めています(法第15条の3ただし書、省令第44条)」としています。
| 書く場所 | 書くこと |
|---|---|
| 商品ページ・返品の案内ページ | 返品を受けるか・期間・送料 |
| 最終確認画面 | 同じ内容を、注文の直前に |
商品ページにだけ書いて、最終確認画面に出ていない状態は避けます。ネットショップのサービスで画面を作るなら、最終確認画面に返品の条件を出す設定があるかを確かめます。
表示の細かな要件は、ガイドの本文と、必要なら専門家に確かめてください。
サイズ違いの返品を受ける?受けない?
決め手は、交換に出せる在庫があるかです。
| 売り方 | 判断 |
|---|---|
| 在庫を持って売る | 未使用なら交換を受ける、を検討 |
| 受注販売で在庫がない | 交換できないので、受けないか返金だけ |
| 数量限定の販売 | 交換の在庫を残すかを先に決める |
受注販売は、締切のあとにまとめて作る売り方です。注文分しか作らないので、サイズを替える在庫がありません。売り方の違いは、受注販売と在庫販売の違いで扱っています。
受けるなら、期間・送料・「未使用でタグ付き」などの条件も一緒に書きます。条件が書いていないと、お客さまも判断できません。
不良・お届け違いは分けて書く
サイズ違いのようなお客さま都合の返品と、商品の不良やお届け違いは、案内を分けます。不良やお届け違いは、8日の返品の話とは別に、連絡のしかたを決めておきます。
- お客さま都合:受けるか・期間・送料・条件
- 不良:連絡の期限・写真の送り方・交換か返金か
- お届け違い:連絡の期限・送料をどちらが負担するか
不良かどうかを、販売者だけで決めつけないことも大切です。色移りの連絡を受けたときの聞き方は、Tシャツの色移りにまとめています。
サイズ違いを減らす商品ページの書き方
返品の条件を書くだけでなく、サイズ違いそのものを減らします。
- サイズ表は、身幅・着丈・肩幅・袖丈を実寸で載せる
- 手持ちのTシャツを平置きで測って比べる方法を、ひとこと添える
- 洗うと縮むことがある素材なら、そのことを書く
サイズ表の読み方はTシャツのサイズ表の読み方、縮みの書き方はTシャツの縮みにあります。
例:受注販売でTシャツを売る場合
例として、仮に1型3色・4サイズのTシャツを、2週間の受注販売で売るとします。在庫がないので、返品の案内は次のように書けます。
お客さま都合(サイズ違いを含む)による返品・交換はお受けしていません。商品の不良・お届け違いは、到着から7日以内にご連絡ください。
この「7日以内」は、この例で販売者が決めた期限です。同じ文を、次の2か所に出します。
- 商品ページ(または返品の案内ページ)
- 最終確認画面
制作会社への注文のキャンセルとは別の話
ここまでの話は、お客さまに売るときの表示です。Tシャツを作る制作会社への注文を取り消せるかは、別に取り決めます。
- 仕様を変えられる期限
- 加工が始まったあとのキャンセルの扱い
受注販売では、締切から納品までの日数も効きます。TSUKUWEARでは、仕様が決まってから納品まで、およそ6〜8週間が目安です。数量・工程数・時期で前後します。
発注前に決めることは、発注前の合意チェック表にあります。ネットショップの始め方は、Tシャツブランドの売り方で扱っています。
次にやること
- 在庫を持つか、受注販売にするかを決める
- お客さま都合と、不良・お届け違いの案内を、別々の文で書く
- 商品ページと最終確認画面の両方に出ているかを、自分で注文画面を開いて確かめる