ユニフォームのリニューアルの進め方|アンケート・試着・切替日・旧品の扱い
ユニフォームのリニューアルは、切替日を最初に決め、そこから逆算してアンケート・試着・発注を並べると進めやすくなります。デザインの検討から始めると、試着や配布の時間が足りなくなりがちです。
新しく作る場合と違うのは、今の制服への不満という材料があることと、旧品の回収という後始末があることです。
ゼロから作る手順はスタッフTシャツ・ユニフォーム製作の進め方にあります。ここでは、既存の制服から切り替えるプロジェクトの段取りに絞ります。
リニューアル工程表
切替日から逆算して、6つの段階を並べます。TSUKUWEARの場合、制作は仕様確定後およそ6〜8週間が目安です(数量・工程数・時期で前後します)。
| 段階 | やること | 終わりの目印 |
|---|---|---|
| 1. アンケート | 今の制服の不満と要望を集める | 集計表ができた |
| 2. 候補 | 品番・色・加工の候補を2〜3案に絞る | 候補表ができた |
| 3. 試着 | 候補の見本を現場で着てもらう | 試着の評価が揃った |
| 4. 決定 | 社内の承認を取り、仕様を確定する | 注文確認書を受け取った |
| 5. 製作 | 制作期間。サイズ回収と配布の準備 | 納品された |
| 6. 切替 | 配布、旧品の回収 | 全員が新しい制服になった |
1〜4の期間は会社の決裁の速さで変わります。稟議にかかる日数を、工程表の中に別の行として置くと遅れが見えます。稟議の書き方はオリジナルTシャツ発注の稟議書が参考になります。
従業員アンケートの質問票
不満を聞くだけでは、候補を絞る材料になりません。素材・形・着方・枚数に分けて聞きます。
| 分類 | 質問 | 回答の形 |
|---|---|---|
| 現状 | 今の制服で困っていることは | 暑い・動きにくい・透ける・その他 |
| 形 | Tシャツとポロシャツ、どちらが仕事に合うか | 選択 |
| 素材 | 綿の肌触りと、乾きやすさのどちらを優先するか | 選択 |
| 色 | 候補の中で着たい色 | 選択 |
| 着方 | パンツにしまうか、外に出すか | 選択 |
| 枚数 | 洗い替えを含めて何枚あれば足りるか | 数字 |
| サイズ | 今の制服のサイズと、合っているか | サイズ+大きい・小さい |
形の判断はユニフォームはポロシャツかTシャツかの判断表と合わせて使えます。
回答を候補に変える
集計は、多数決だけで決めないようにします。
- 職種ごとに分けて集計する(内勤と現場で答えが違う)
- 「困っていること」の上位を、候補の条件に書き直す
- 条件に合う品番を2〜3に絞り、試着に回す
候補の比較表(記入例)
候補は、アンケートで上位に出た困りごとを列にして比べます。品番の数値はカタログ上の値です。
| 候補 | 品番・素材 | 困りごとへの答え |
|---|---|---|
| A案 | POT-104・ポリエステル100%・140g/㎡ | 汗をかく現場向けのドライ素材 |
| B案 | GAT-500・綿100%・190g/㎡ | 綿の肌触りを残したい |
| C案 | ATP-261・綿50%・ポリエステル50%・145g/㎡ | 来客のある職場でポロにしたい |
色・サイズの在庫は時期で変わるため、候補を決めた時点で照合します。
試着の進め方
試着は、会議室で羽織るより、現場で実際に仕事をして確かめます。見本の手配方法は、ご相談時に確認します。
| 確かめること | 見方 |
|---|---|
| 動きやすさ | かがむ・腕を上げる動作で、つっぱらないか |
| 着丈 | しまう・出す、の着方に合うか |
| 暑さ・汗 | 業務中の着心地 |
| 見え方 | お客さまから見て、制服として見えるか |
| サイズ感 | 今の制服と同じサイズで合うか |
サイズ感は品番ごとに違います。今の制服と同じサイズ表記でも、身幅や着丈が変わることがあります。
旧品と新品の切替チェック表
切替日の前後で、配布と回収を同時に進めます。抜けやすい項目を表にしました。
| 時期 | 確認すること | 担当 |
|---|---|---|
| 切替の1か月前 | 全員分のサイズ回収が終わっている | 総務 |
| 切替の1か月前 | 新入社員・異動者の分の予備を決めた | 総務 |
| 納品時 | 枚数・サイズが注文どおりか | 受取担当 |
| 切替日 | 店舗・部署ごとに配布した記録 | 各責任者 |
| 切替後 | 旧品の回収日と回収方法 | 総務 |
| 切替後 | 旧品の保管・処分の方法 | 総務 |
ロゴ入りの旧品は、回収後の扱いを社内で決めておきます。貸与と回収の記録の付け方はユニフォームの貸与・回収・在庫の管理表にまとめています。
複数の店舗で切り替える場合は、店舗ごとの人数とサイズを分けて集めます。進め方は複数店舗のスタッフTシャツが参考になります。
切替後の補充に備える
切替後は、新入社員や破損で補充が出ます。追加にも仕様確定後およそ6〜8週間かかるため、初回で予備を持つかを決めます。
- 初回の発注で、年間の入社見込み分を予備に含めるか決める
- 品番・色・刺繍の位置と大きさを記録に残す
- 追加生産の際の版の扱いは、お見積もり時にご案内
補充の記録の残し方は刺繍ユニフォームの追加・補充にあります。
まとめ
- 切替日を先に決め、そこから工程を逆算する
- アンケートは現状・形・素材・色・着方・枚数・サイズに分けて聞く
- 候補は2〜3に絞って、現場で試着する
- 配布と回収を同じ表で管理し、旧品の扱いを先に決める
- 補充に備えて、初回の予備と仕様の記録を残す
現行ユニフォームの写真と人数を送っていただければ、置き換えの候補をお返しします。ユニフォーム全体の進め方はユニフォームのページ、相談は無料相談からどうぞ。